現地時間3月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ウエスタン・カンファレンス9位のロサンゼルス・レイカーズは、ダブルオーバータイムの末にミルウォーキー・バックスを128−124で撃破。今季最長の4連勝で40勝32敗(勝率55.6%)とした。

 この日、大黒柱のレブロン・ジェームズが欠場したレイカーズは、ティップオフから攻守ともに振るわず、第1クォーターで早くも16点のリードを許す。その後も劣勢を強いられ、第4クォーター残り8分には75−94の19点差とブローアウト負けも予想された。

 しかし八村塁が「僕らは諦めなかった。試合中、自分たちはただプッシュし続けた」と振り返ったように、そこからチームはアンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブスを中心に反撃を仕掛け、イースタン・カンファレンス2位の強豪相手に見事な逆転勝ちを収めた。

 レイカーズはデイビスがゲームハイの34得点、23リバウンド、4ブロック、ラッセルが29得点、7リバウンド、12アシスト、リーブスがキャリア2度目のトリプルダブル(29得点、14リバウンド、11アシスト)、スペンサー・ディンウィディーが7得点(延長で5得点)、4アシストと主力が躍動。フィールドゴール成功率は38.9%と不発に終わったが、フリースロー成功率は93.8%(30/32)、チームとしては過去30年で最多の69リバウンドを奪った。
  22試合連続でスタメンに名を連ねた八村は、今季最多の38分40秒の出場で16得点、14リバウンド、1アシスト。後半は無得点に終わったものの、オーバータイムではオフェンシブ・リバウンドをもぎ取ってからのレイアップを含む4得点、2リバウンド、守備では身体を張ってヤニス・アデトクンボへのパスを防ぎ、3点リードの残り24秒にはゴール下でファウルを仕掛けて不得手なフリースローを打たせる(アデトクンボは2本ともミス)隠れた好プレーもあった。

 八村にとっては昨年4月2日のヒューストン・ロケッツ戦(20得点、12リバウンド)以来、キャリア9回目、レイカーズ移籍後は2回目のダブルダブルを達成。14リバウンドはキャリアベストで、スコアリング以外でもチームを支えた。

 試合後にレイカーズのダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)が「間違いなく(今シーズンの)トップ5に入る勝利。もしかしたらトップ3かもしれない」と語ったように、レブロン不在のなかで強豪相手に掴み取った1勝は大きな意味がある。

 球団OBのマジック・ジョンソンもこの逆転勝利を受け、自身のXで「レイカーズは過去4試合に勝利し、適切なタイミングで最高のバスケットボールをプレーしている。 それはプレーオフに向けて非常に重要だ」と称賛していた。

 アウェー6連戦を最高の形でスタートさせたレイカーズ。今後はメンフィス・グリズリーズ(27日)、インディアナ・ペイサーズ(29日)、ブルックリン・ネッツ(31日)、トロント・ラプターズ(4月2日)、ワシントン・ウィザーズ(3日)との対戦が組まれている。8位フェニックス・サンズとのゲーム差を2.0に縮めたチームは2年連続のプレーオフ進出に向け、さらに連勝を伸ばせるか。

構成●ダンクシュート編集部

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