“リーグ1の悪童”に、やはり反省の色はないのかもしれない。

 今季、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは度重なるラフプレーで猛批判を浴びてきた。現地時間11月14日(日本時間15日、日付は以下同)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアの首を絞め5試合の出場停止。そして12月12日のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔面を殴打したことが決定打となり、リーグから無期限の出場停止処分を科された。

 結果として処分は1か月で解除となり、1月15日のメンフィス・グリズリーズ戦からカムバック。謹慎中はカウンセリングを受けるなどして、メンタル面の改善を図ったものの、どうやら復帰後もその効果は出ていないようだ。

 3月20日のグリズリーズ戦では、サンティ・アルダマとの小競り合いから両軍を巻き込んだ騒動に発展。そこからわずか6日後のマイアミ・ヒート戦で、グリーンがまたしても危険なプレーに及んでしまう。ゲーム開始早々の第1クォーター残り9分44秒、スクリーンに来たパティ・ミルズの首に腕をかけ、地面に叩きつけようとしたのだ。
  これはコモンファウル扱いとなり、直後にミルズともハイタッチをして和解していることから、両者に遺恨が残ることはなさそう。また、ファウル直後にグリーンはレフェリーに抗議しており、本人の中ではミルズをかわすために行なった必要な動きだったか、あるいはファウルを引き出そうとしたミルズのフロップだと考えていたのだろう。

 ただ、どちらにせよこういった危険なプレーを無意識にやってしまっていること自体が大問題であり、また一度“ラフプレーの常習犯”というレッテルを貼られてしまえば、本人の認識がどうであれ、あらゆるプレーに懐疑的な目を向けられてしまうのは仕方がないと言える。

 この先、グリーンが“悪童”のイメージを払拭できる日は間違いなく来ないだろう。何より、本人にもその意思がなさそうなのだから。

構成●ダンクシュート編集部

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