現地3月29日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がセントルイス・カーディナルス戦に先発登板。本拠地デビューとなったマウンドで5回を見事シャットアウトし、相手打線をわずか2安打に封じ込んだ。勝ち投手の権利を得て交代となったが、チームはその後逆転を許して敗戦。それでも、公式戦デビューとなった韓国ソウルでのサンディエゴ・パドレス戦は1回5失点に終わっていただけに、本人も周囲もひと安心の好投となった。
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 地元紙『Los Angels Times』のスポーツコラムニストであるディラン・ヘルナンデス氏も山本のハイパフォーマンスに感服した。「スタジアムのあちこちで安堵の溜め息が漏れた。ベンチではコーチ陣やチームメイトたちが、VIPエリアでは球団首脳陣が胸をなでおろす。そしてもっとも重要なのは、マウンド上の投手自身の安堵である」と記し、「ヨシノブ・ヤマモトはMLBでも投げられることを証明した」と続けた。

 さらにヘルナンデス氏は「リリーフ陣が失敗して勝利こそつかなかったが素晴らしいピッチングだった。速球を巧みにコントロールし、スプリッターとカーブの切れも抜群。本来のフォームを取り戻し、パドレス戦後に浮上した疑念を8日間ですっきりと払拭したのである」と論じる。そして、「前回は地球の裏側までの長距離移動を強いられ、今回は4回と5回の間に雨で35分間も中断するハプニングがあった。それでも彼は動じない。ヤマモトの投手としてのレベルも、追い詰められたときの対応力に関しても悩む必要はなくなった」と称えた。
  日本語を話すヘルナンデス氏は、試合前に山本のロッカーに貼られてあった“てるてる坊主”にも言及。日本では晴天を願うために子どもたちがよく作るものだ、と紹介しつつ、ミステリーは残ったと書き添えている。

「オオタニ(大谷翔平)は『僕じゃないよ』と言い、ヤマモトも『分からない。誰なんですかね』と話していた」と伝え、最後は「ティッシュペーパーにくるまれた謎の人形は雨を止めることこそできなかったが、ヤマモトに幸運をもたらした。永遠とも感じられただろう1週間を乗り越え、ヤマモトは自分自身を再発見したのだ」と綴り、コラムを締めくくっている。

構成●THE DIGEST編集部

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