愚直に、自らのスケートと向き合った。
 
 4月5日、国内外の超一流スケーターが集結したフィギュアスケートのアイスショー『スターズ・オン・アイス』の横浜公演(同7日まで)が神奈川県・横浜アリーナで開催され、日本男子として史上初の世界選手権2連覇の偉業を持つ宇野昌磨が第1部のトリで登場した。

 黒のジャケットとパンツというロックな雰囲気で登場した宇野は、今季のエキシビションナンバーであるビートルズの『Come Together』を熱演。トリプルアクセル、3回転サルコウなどを決めると、代名詞であるクリムキンイーグルを披露。スタンドから前半パートで一番と言っても過言ではないほど、大きな歓声を受けた。
  これだけではない。第2部では56年ぶりに世界選手権3連覇を飾った坂本花織、18歳の三浦佳生、プロスケーターの宮原知子ら日本人によるグループナンバー「Mrs.GREEN APPLE」の『ケセラセラ』を演じ、4回転トウループを着氷。競技会さながらの切れ味鋭い4回転を見せた。

 演技以外の一面では、世界選手権で死力を尽くしたイリア・マリニン、イザボー・レビト(ともにアメリカ)、ルナ・ヘンドリックス(ベルギー)とも交流を深めた宇野。特に、昨シーズン引退を表明したキーガン・メッシング(カナダ)とはフィナーレで笑顔をかわし、リラックスした表情を見せていた。

 フィナーレでは最後まで観客の声援に手を振って応え、初日の公演を終えた。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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