現地4月11日、米ロサンゼルスの連邦検察は、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平氏を銀行詐欺罪で訴追。いわゆる違法賭博スキャンダルはいよいよ最終局面を迎え、35ページに及ぶ訴状でその全容が明かされるに至った。
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 水原氏は大谷になりすまして銀行を欺き、1600万ドル(約24億5000万円)を超える巨費を口座から送金していた。当初から送金額は「少なくとも450万ドル(約6億8000万円)」とされていたが、なんと実際はその3倍を上回る額だったのだ。違法賭博による純損失額が4068万ドル(約62億円)に達していた事実も公開され、日米のファンやメディアを驚かせている。

 大谷の代理人であるネズ・バレロ氏や財務担当者らは当然、日本語を解さない。水原氏は銀行口座にひもづく携帯電話番号とメールアドレスを自身がアクセスできるものへと変更し、バレロ氏らには「この口座に大谷は関与してほしくないと言っている」と嘘の情報を伝えて信じ込ませ、口座にある資金を思うがままにしていたという。

 地元紙『Los Angels Times』のビル・プラシュケ記者は「ショウヘイ・オオタニの正当性が証明された。ギャンブラーとしてではなく、野球界のスターとしての伝説は続く」と題したコラムを寄稿。ずっと大谷に対して疑念を拭えず、「まだしっくりこないし、意味が分からない。このギャンブルのゴミ箱のなかはまだ何か臭いんだ」と記していたが、今回の連邦検察の捜査内容と訴状を受けて納得。「もう臭さは消え去った。多くの疑問が解消され、ゴミ箱は隅に追いやられた」と大谷の潔白を支持した。
  そのコラムのなかで、プラシュケ記者が強調したのが「チーム大谷」の脆弱な危機管理能力だ。先述の通り、水原氏の言葉を鵜呑みにして、大谷の口座を無防備な状態にしてしまった。同記者は「オオタニのビジネスチームがこれを許したのか? 本当に信じられないことだ。歴史上類を見ないほど弱腰で価値がないアドバイザーたちである」と吐き捨てた。

 さらにプラシュケ氏は「言うまでもなくチームには日本語を話せる者がひとりもいない。ミズハラがスーパースターに影響力を持ってしまうのは当然のことだ。最初にESPNがミズハラにインタビューすることを許したのもこのチームではないか」と断じ、「オオタニは今すぐ家を掃除する必要がある。迎合するばかりの代理人ネズ・バレロと危機管理を担当する者たちを即刻解雇すべきだ」と主張した。訴状のなかで、連邦検察の事情聴取に応じた大谷は、代理人や財務担当者らが当該の口座を含むすべての口座を管理していると信じ切っていた、と語っている。

 最後にプラシュケ記者は「法廷を取り囲む喧噪をよそに、今週末のパドレスとのゲームにやってきた男は、狂気とは無縁である。ショウヘイ・オオタニは15試合で打率.333、3本塁打、12得点、OPS1.012。かつてないほど強く、かつてないほど脅威で、かつてないほど弾丸のようだ」と称え、「伝説は続く」との一文でコラムを締めくくっている。

構成●THE DIGEST編集部

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