全盛期並みの高いパフォーマンスに、熱い視線が送られている。
 
 ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトが好調だ。現地4月13日時点で、リーグトップタイにつける6本塁打をマークするなど、持ち味である長打力をみせつけている。
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 開幕戦となった3月28日のボルティモア・オリオールズ戦では「3番・中堅」で先発出場すると、初回にいきなり豪快な第1号アーチをバックスクリーンに突き刺した。試合は完敗(3対11)したが、チームの看板だった大谷翔平(現ロサンゼルス・ドジャース)が抜けた今季に懸ける強い意気込みを示すかのような目の覚める一発に、ファンの期待は一気に膨らんだ。

 この日だけではない。4月8日のボストン・レッドソックス戦から、トラウトは3試合連続でホームランを記録。さらに5試合連続安打など、打率.283、6本塁打、8打点、OPS1.035をマークするほど、その打棒は勢いを増す。大谷がチームを去り、トラウトが打線の主軸であることは疑いの余地はなく、その役割を十分に果たしている活躍を続けている。
 
 エンジェルスを牽引するスーパースターの快調ぶりを、現地メディアは見逃していない。しかも、過去3度のア・リーグMVP受賞時と同様のコンディションだと称える声も上がっているようだ。
 
 米スポーツメディア『Essentially Sports』は13日、トラウトの今季ここまでの成績を振り返るトピックを配信。「マイク・トラウトはMVPの姿を取り戻しつつあるのか?」と題した見出しを打ち、興味深く論じている。
 
 同メディアは手首の負傷により苦しんだ昨シーズン、そして今季のオープン戦の内容を鑑みて、かつてのMVPプレーヤーの「衰え」を指摘する声が多かったと紹介したうえで、「このスーパースターのとんでもないシーズン・スタートは、彼のタンクには十分すぎるほどのガスが残っていることを改めて示した」と評し、好調な打撃スタッツに注目を注いでいる。
 
 13試合終了時点で、同メディアは本塁打数に加えてトラウトの長打率.735がリーグトップであること、ストライクゾーン内外のコンタクト率がキャリアハイなど、各スタッツの高さに言及。そのうえで、「エンジェルスのスター選手にとって、何もかもが、うまくいっていなかった2023年シーズンとは大違いだ」と主張した。
  加えて、「これらの指標にとどまらず、トラウトはこれまで以上に躍動しているように見える。ケガで長期離脱していたスラッガーは、今年は長きに渡ってシーズンを戦えそうだ」と独自に見込んでいる。
 
 また、エンジェルス全体の内容を振り返る記述も。トラウトの一発が勝利に結びつかないケースがあることに触れながら、「ショウヘイ・オオタニが不在の今、エンジェルスには他の打者の奮起が必要だ。トラウトの輝きだけに頼っていては、長くは続かないかもしれない」と指摘し、チームの課題を突きつける。しかしながら、「トラウトは調子を取り戻している。ファンにとって、これは素晴らしいスタートに他ならない」と断言。背番号27のさらなる活躍に期待を寄せている。
 
 かつて「メジャー最強打者」と呼ばれたトラウトは、現在も大きな注目を集める存在であることは間違いない。不振を極めた昨季からの完全復活に向け、米球界屈指のスラッガーは順調な滑り出しをみせている。
 
構成●THE DIGEST編集部

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