プロレスリング・ノアは『MONDAY MAGIC SEASON2 EP3』4.15東京・新宿FACE大会を開催。第5試合では、女子プロレスのタッグマッチ、愚零闘咲夜＆野崎渚と彩羽匠＆高瀬みゆきが激突した。4.8新宿大会では咲夜が高瀬を襲撃した際にマーベラスの彩羽が救出。彩羽とは野崎がプロレスリングWAVE時代からライバル関係だったこともあって、今回の一戦が実現した。試合は一進一退の白熱とした激戦となったが、あっという間にタイムアップ。時間切れの引き分けに終わっている。

　試合後、野崎と彩羽が握手を交わしたところで曲がかかり、入場ゲートからこの日、5.20東京・後楽園ホール大会で旗揚げをすると会見をしたばかりのロッシー小川代表率いる新団体マリーゴールド勢（ジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井麻衣）が姿を現わした。リングに上がるとロッシー代表は、「皆さんこんばんは。今日旗揚げを発表しましたマリーゴールドです。なんか試合を観てたんですけど、我々の練習相手にはちょうどいいかなっていうレベルかな」と上から目線で話し始める。

　すると場内は歓迎ムードから一転して、ブーイングに包まれる。咲夜が怪しい表情を浮かべながらロッシー代表の顔を覗き込み、一旦振り返るも、次の瞬間グリーンミストを噴射。場内が特大の咲夜コールに包まれる中、ダメージの大きいロッシー代表は退場を余儀なくされた。
 　マイクを持ったジュリアは、「おい！じいさん大丈夫か？」とロッシー代表を気遣いつつ「改めまして、マリーゴールドです。私こないだ（4.8新宿大会に）呼ばれて来ました。そんで、観ましたよ。面白かったなーって思って。おもしれえヤツこんなにいるじゃん。でもさ、もっと面白いもん観たいんじゃないの？　だから5月4日、両国国技館。私たちが刺激を与えに『MONDAY MAGIC』に乗り込んでやるよ。ウチらが相手になってやるよ」と、この日試合をした4人と対戦表明。

　これを聞いた野崎は、「ジュリアさん、待ってたよ。5月4日、あなたとウチらとで試合ってことでいいですか？ オーケー、オーケー！ でもさぁ、それまで待てなくね？　こっちだってまだまだ動けるんだよ。5月4日じゃなくて今やるぞ！」と言い放ち、野崎がジュリアに掴みかかると、両軍乱れての大乱闘に。『WRESTLE UNIVERSE PPV LIVE WRESTLE MAGIC 2024』5.4両国国技館大会は、ノアのレギュラー陣とマリーゴールドによる女子プロレス8人タッグマッチに決定した。　バックステージで詩美が｢おいおい､人の大事な綺麗な顔に何してくれてんだよ､マジでよ｡元気だけは凄くあるんですね､先輩方｡見てもらってわかるとおり､私たち最強なんでね｡いい相手になれると思ってますよ｡よろしくお願いしますよ｣と挑発すると、ジュリアも｢お願いしますよ｡20分フルタイムドローお疲れさんです｡ドローやって､まだまだ元気あり余ってるっつってたよな？　でもな､分かるんだよ、触れたら｡触れたら分かるんだよ｡練習相手にもならなそうだよな！｣と言い終えたところで、野崎ら4人が入って来て乱闘が再開。そのまま控室に消えていった。

　スターダム出身の彩羽は2021年の『5★STAR GP』に参戦しているが、詩美とは好勝負を繰り広げたものの、ジュリアとのシングルは実現していない。野崎もWAVE時代はスターダム勢と絡んでいないだけに新鮮だ。ここに今回の一戦に燃えている高瀬と噂の咲夜、そして実績のあるMIRAIと“超貴婦人”桜井が加わるのだから、どんな試合になるのか楽しみでならない。
 　ロッシー小川代表は、この日行なわれたマリーゴールドの旗揚げ会見で、「他団体との交流はしていかないです。基本的には鎖国です、鎖国。ただ、そういう自分たちがまだ打てないビッグマッチをやるところだったら応じるし、なんかの縁があってっていうのは受けますけど、基本的にはもう自分たちだけでやっていきたい。ただ、他に出ることもあると思うんですけど、だからって団体間の交流を特にしたいとも思ってないです。それをしてしまうと、その団体のブランド力が薄まっていくんで」と、今回のノア両国大会のように関係性があるもの以外は「鎖国」を貫く姿勢を明らかにしている。

　夏には初のビッグマッチを考えているようで、この試合で何らかの「縁」が生まれるようなことがあれば続きがあるかもしれないが、現実的には一夜の夢になる可能性が高い。それだけに、5.4両国大会は女子に大注目だ。

◆プロレスリング・ノア◆
『MONDAY MAGIC SEASON2 EP3』
2024年4月15日
東京・新宿FACE
観衆　未発表
▼タッグマッチ（20分1本勝負）
△愚零闘咲夜＆野崎渚（時間切れ引き分け）彩羽匠＆高瀬みゆき△

文⚫︎どら増田

【動画】旗揚げ会見を終えたマリーゴールドがノアのリングに！
【動画】現地も感動！ブル中野が披露したWWE殿堂入り”英語スピーチ”の一部始終
 
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