4月27日に行なわれたプレミアリーグ第35節で、リバプールは敵地でウェストハムと2-2で引き分け。この2試合で勝点1しか稼げず、優勝争いからはさらなる後退を余儀なくされることとなった。

【動画】マージ―サイドダービーマッチでの遠藤航のプレー集 前半にCKから先制を許すも、後半開始すぐにアンディ・ロバートソンが狭いシュートコースを突いて同点とし、65分にはコディ・ガクポのダイレクトシュートが相手のオウンゴールを誘発して逆転したリバプール。しかし、77分にミハイル・アントニオのヘッド弾を許して追いつかれると、さらなる勝ち越しはならなかった。

 前節エバートン戦で後半途中出場となった遠藤航は、2試合ぶりにスタメン復帰を果たし、アンカーとして79分間プレーした後、チームがゴールを狙いに行く中でダルウィン・ヌニェスと交代。スタッツは、ボールタッチ86回、パス72本(成功63本)、ドリブル1回(成功)、空中戦5回(勝利3回)、タックル3回(成功2回)、クリア3回、インターセプト2回、ボールロスト2回、ミス1回、ファウル2回を記録している(データ専門サイト『WhoScored.com』より)。

 現地メディアの報道を見ると、日刊紙『Mirror』は「前節のスタメンから、ガクポ、ハーベイ・エリオット、ジャレル・クアンサー、遠藤航、そしてライアン・フラフェンベルフが入れ替わったが、効果はほとんどなかった。リバプールは前半、精彩を欠き、ボール支配率は76%だったものの、ボールをあまり動かせなかった」と、日本人選手にもわずかに言及した。

 10点満点の採点では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は及第点の「6」(チーム3番目タイ)を与えたが、日刊紙『Daily Mail』はチーム最低タイの「5」止まり。後者は、寸評で「モハメド・クドゥスとの競り合いでシャツを引っ張ったことでイエローカードをもらう。リバプールがボールを支配していた時には中盤で試合をコントロールしようとしたが、追加点を奪うための力に欠け、ヌニェスと交代した」とネガティブに振り返っている。 スポーツ専門サイト『GIVEMESPORT』も採点は「5」と厳しく、「敵陣でのクドゥスに対する不要なファウルで警告を受けた。遠藤は最近の数試合で調子が上がっておらず、今日の疲れたプレーは、その延長線上にあるように見えた」と指摘。対して、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「カウンターアタックにおいて幾度かボールを上手く奪取。よくボールに触れ、それを素早く他のMFに繋いだ」として、「6」を付与した。
 「4」というチーム単独最低の採点としたのはサッカー専門サイト『90min』で、寸評も「数週間前に見た、支配的な選手の姿は完全に消え失せてしまった。トマシュ・スチェクやエドソン・アルバレスと競り合うことができなかった」と、ネガティブな内容に終始している。

 リバプールの地元メディアでは、総合サイト『Liverpool World』が「5」という低採点で、「前半にイエローカードをもらい、ほとんど十分な守備を提供できなかった。後半に入ってからは、若干改善されたが、79分で交代となった」と厳しい記述。対する日刊紙『ECHO』は「6」の及第点としたものの、寸評は「前半は粘り強くプレーし、テンポを上げようとしたが、全てのパスが正確ということではなかった。後半はやや地味なプレー」と、ネガティブに評した。

 最後に、リバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』は、「以前に優れたパフォーマンスを発揮していたワタルは、低調な状態に陥っている。ボールを持った時の動きが遅く、鈍重で、試合に進展をもたらす要素がなく、相手に抜かれたり、追い越されたりしていた。後半になって少し良くなったが、彼は数か月前の素晴らしい調子から一転して、悪い状態となっている」と酷評し、採点もチーム単独最低の「4」を与えている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ウェストハム戦、粘り強い守備や攻撃の起点として魅せた遠藤航のプレー集
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