波乱のマドリードOP、メドベージェフが右足を痛め途中棄権!「原因を確認する時間が必要」と今後の大会出場に影響も<SMASH>
メドベージェフは第1セット3-2とリードしたところで、右太もも上部の治療のためメディカルタイムアウトを取った。本人によれば「リターンだったかドロップショットの時だったかはよくわからないけど、速く走ろうと思ったら、突然、腰が詰まるような感じがした」という。メドベージェフの動きは目に見えて悪くなり、4-3の時点でも治療を受けて試合を続けたが、4-6でセットを失うと途中棄権を申し出た。
「セットの終わりに、ネットに向かって疾走してみたんだ。何も感じなかったら、もう少しやって様子を見ようと。走ったら痛みを感じたから、続ける必要はないと思った」
今大会では上位シードが相次いで姿を消している。第1シードのヤニック・シナー(イタリア/2位)は臀部の負傷により準々決勝を棄権。第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/3位)は準々決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/5位)は4回戦で敗退した。この日の試合に勝てば世界ランク3位に浮上するはずだったメドベージェフも消え、ベスト4に上位4シードが不在となってしまった。
それはともかく、気になるのはメドベージェフのケガの状態だ。できるだけ早く検査を受ける予定だというが、「MRIなどで原因を確認する時間が必要だし、5日後、2週間後どうしているかは全くわからない」と本人も不安を隠せずにいる。
来週後半からは、メドベージェフにとって連覇が懸かる「イタリア国際」(5月8日〜19日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)が開催される。欠場の可能性を取材陣に問われたメドベージェフは「現時点ではどのくらい深刻なのか、深刻ではないのか、基本的にわからない。何も言えないよ」と回答を避けた。今はただ軽傷であることを祈るばかりだ。
構成●スマッシュ編集部
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