リバプールは現地時間5月19日に行なわれたプレミアリーグ最終節でウォルバーハンプトンを2-0で下し、勝点82の3位で全日程を終了した。このラストマッチでも遠藤航はフル出場を果たしている。

 2015年から続いたユルゲン・クロップ体制の有終の美を飾るために臨んだ本拠地アンフィールドでの一戦、定位置のアンカーとしてピッチに立った遠藤は、90分間でボールタッチ87回(全体2番目)、シュート1本(枠内)、パス73本(3番目/成功69本)、キーパス2本、ドリブル1回、タックル9回(成功3回)、ドリブルで抜かれた回数6回、ボールロスト1回、ファウル3回というスタッツを記録した。

 クラブは遠藤のプレーについて、「低いカーブシュートを放ち、相手GKジョゼ・サが手ではじき出した」と好機の場面に言及。そして、現地メディアの評価を見ると、まずスポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は10点満点の採点でチーム2番目タイとなる「7」をこの背番号3に与えている。
  日刊紙『Daily mail』も同採点で、「月曜日はアストン・ビラ戦の途中で交代となり、そこからリバプールは主導権を失ったため、日本代表のキャプテンがいないのが痛手となっていた。そして、今回もまずまずの午後を過ごした」と、前節にさかのぼっての寸評を記述した。

 一方、サッカー専門サイト『90min』は「中盤での彼のフィジカルが、リバプールにウルブスを支配するための土台を与えた。さらに、ボールを奪われることもほとんどなかった」と、求められる仕事を果たしたことを伝えたうえで、こちらもチーム2番目タイとなる「7」の高採点となっている。 リバプールの地元メディアでは、総合サイト『Liverpool World』が採点は他の多くのチームメイトを下回る「6」止まりとしたものの、「前半はシンプルなプレーを心掛け、攻撃ではシュートが相手GKの好守に阻まれたが、守備では何度か早い段階でボールを奪い返した。後半も粘り強くプレーを続けたが、ウルブスのカウンターを阻止するために警告を受けた(60分)」と、ポジティブにそのプレーを振り返った。

 日刊紙『ECHO』は、「前半の終わりにかけて多くのルーズボールを拾い始めるなど、影響力が増していった。警告は明らかなものだった」として、採点はチーム2番目タイの「7」。同採点としたリバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』は、この試合と、そして今季の遠藤の働きを評価しながらも、来季に向けては厳しい見解を示している。
 「シーズンが進むにつれて彼の影響力は減少していったが、日曜日には大幅に改善された。日本人選手は中盤でハーベイ・エリオットやアレクシス・マク・アリステルと上手く連係しており、一度は遠めからのシュートを阻まれた。遠藤は良い補強だったが、リバプールは今夏、一流のナンバー6の獲得を検討する必要がある」

 対して、『RUSH THE KOP』は、採点こそ「6.5」止まりも、「遠藤のこの試合でのパフォーマンスは素晴らしいプロフェッショナルなものであり、何度も相手のプレーを止めたが、一方でイエローカードも受けた。ボールを上手く回すなど、シーズンを良い形で締めくくった」と、そのプレーを称賛した。

構成●THE DIGEST編集部

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