出川哲朗が2月に還暦を迎えることを記念して企画されたイベント「男・出川哲朗 還暦祭り in 横浜アリーナ」が、1月14日に横浜アリーナにて開催された。イベントの内容をほとんど知らされないままステージに立った出川を、有吉弘行、いとうあさこ、ウッチャンナンチャン、さまぁ〜ず、ナインティナイン、バカリズムらが、様々なサプライズや企画と共に祝った。また、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手もVTRで祝福メッセージを寄せた。

■1万2000人を目の前に感極まる出川「お客さんが来てくれるか心配で心配で…」

本編開始前の前説は三四郎が、総合司会を内村光良、大会委員長を南原清隆が務めた。大歓声の中登場した内村と南原は、「たった1人の男の還暦祝いのために集まってくださって、本当にありがとうございます!」と観客に感謝を述べた。

そして観客の呼び声に応えて出川が、自身の冠番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(毎週土曜夜7:54-、テレ東系)で着用しているサロペットとスイカメットを着用し、電動バイクに乗って姿を現した。

イベント開始早々にも関わらず、1万2000人の観客を目の前にし感極まる出川。「お客さんが来てくれるか心配で心配で…」とイベントへの不安な気持ちを吐露しつつも、「でも1万2000人が待ってくれていると思って頑張ってきました!」と語り、改めて観客に感謝を伝えた。

■ゲストたちの企画に感激「忙しいのに俺専用のネタを作ってくれたのがうれしい」

ネプチューンの堀内健が、「男・出川哲朗還暦祭り、開会します!」と宣言しイベントが開幕。トップバッターを狩野英孝が務め「PERFECT LOVE」を披露した。続いて、ナイツによる漫才が会場を盛り上げ、2組のパフォーマンスに大笑いしていた出川。内村に、「何が面白かった?」と聞かれ「男はヤバいよとか…」と口ごもったことで、「あんまり覚えてないの? ついさっきの話なのに?」と突っ込まれててしまう。「忙しいのに俺専用のネタを作ってくれたのがうれしいの! 具体的にどこが面白いとかじゃないのよ!」と弁明した。

続いて、内村の記憶で出川の60年を振り返る、内村、バカリズム出演のドラマが公開された後、さまぁ〜ずが登場。さまぁ〜ず、出川、堀内、中岡創一(ロッチ)、飯尾和樹(ずん)、バカリズムも加えて大喜利コーナーが開催された。「昨年、半年かけて改修工事を行った横浜アリーナ。誰も知らない改修内容は?」「還暦イベントで絶対言ってはいけない一言は?」「日本一チャラい劇団チャララ、どんな劇団?」などのお題に回答していく。出川と中岡の解答のみポイントがもらえないという「内村プロデュース」を彷彿とさせる展開に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。


■ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手からの祝福メッセージも

また、会場に来ることができなかった出川にゆかりのある人物たちからのメッセージが公開された。岡田彰布監督とビートたけしに扮した松村邦洋、さらに東京ヤクルトスワローズの村上選手からコメントが寄せられており、出川は「やばい!」を連発。

「松ちゃんは親友だから、来られなかったのは残念だったけど…」「村上選手からとはまさか! うれしい!」と目に涙を浮かべた。内村に「どっちに感動しているの?」と聞かれると、「村上くん」と答え、「親友のコメントじゃないのかよ(笑)!」とツッコまれ会場の笑いを誘った。

■戦友・ダチョウ倶楽部の定番ネタを披露「上島竜兵は悔しがっているでしょうね」

太田プロオールスターズ・有吉弘行、ダチョウ倶楽部、土田晃之が登場し、会場は「リアクション芸」に期待が高まっていた。しかし、ステージに用意された熱々おでんをあまり嫌がっていない様子の出川に、「ちょっとは嫌がれよ!」「もう受け入れちゃってるじゃん!」と、出川の“リアクション芸慣れ”を指摘し、笑いを呼んだ。

気を取り直して「やりたくないよ〜」という出川の代わりに他出演者たちが「じゃあ俺がやるよ」と次々に言い、最終的に「じゃあ俺が…」と手を挙げる出川に「どうぞどうぞ」と譲る、定番の流れに客席は歓喜。さらに、「ふざけんなよ!」と言って出川が地団太を踏むと、出演者と観客がジャンプするというダチョウ倶楽部のネタを繰り広げるシーンも。有吉が「それ出川さんのじゃないからね!?」と笑いながらツッコむと、土田は「今ごろ、上島竜兵は悔しがっているでしょうね」と、戦友の上島さんを懐かしんだ。

そして、ダース・ベイダーのテーマと共に、熱湯風呂がセンターステージに。「まさか横浜アリーナで!?」と驚く出川だが、ステージ上で「押すなよ!?」「押せよ!」の流れを披露した後、有吉、ダチョウ倶楽部、土田も一緒に熱湯風呂へ。全員がマイクを置き、出演者が風呂に入っているのを見守るだけの異様な空間に、内村が「これはどうやって収拾するんですか?」と会場の笑いを誘った。

■ナインティナイン、出川の大好きな曲を熱唱

キャイ〜ン、江頭2:50、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)からお祝いコメントが公開された後、ナインティナインがゲストとしてステージに登場。「出川さんの好きな歌を一緒に歌いたい」というナインティナインの要望で、サザンオールスターズの「みんなのうた」を3人で披露した。出川は、「『劇団SHA・LA・LA』でウッチャンナンチャンが忙しくなって出られなくなった時、解散しようかという話になった。そんなときにこの曲を聴いていた」と、思い入れのある曲であることを明かした。

■出川らしさ満載のラストで還暦イベント閉幕

ラストのゲストコーナーは、司会を務めたウッチャンナンチャンが登場。「日比谷線vs銀座線」のネタを久しぶりに披露すると、当時観客として見ていた出川が「この2人は絶対に天下を取る!」と感じたことを思い返し、感激した様子を見せた。

「矢沢永吉を歌わないと終われない!」との出川の要望で、「出川哲朗スペシャルライブ」でイベントの最後が締めくくられることになった。真っ白な矢沢風衣装を着用し「トラベリン・バス」を気持ちよく披露する出川だったが、サプライズで田村淳が用意した落とし穴に落下し会場を盛り上げた。「こんなのいらないって!」「花火が上がるって聞いていたのに、上がらねーじゃねえかよ!」とクレームを言う出川だったが、南原の「笑いの花火が上がったってことですね」との言葉に笑顔を見せた。

最後に「止まらないHa〜Ha」を披露し終えると、「私の大好きな地元、そしてウッチャンナンチャンと出会った横浜で還暦祝いできるのが本当にうれしいです」と感謝を伝え、「これからもまだまだリアクション芸人を続けるつもりですが、60〜70歳も近くなるとおじいちゃんぽくなってしまいます。そんな時もかわいそうと思わず笑ってくれるとうれしいです!」とファンに呼び掛けた。