反町隆史が主演するドラマ「グレイトギフト」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が2月1日に放送。藤巻(反町)の同期・郡司(津田健次郎)がまさかの言動。さらに藤巻はどうしても“ギフト”に関わろうとする久留米(波瑠)から驚きの言葉を耳にする。そんな「まさか」の連続に誰もがくぎづけになった。(以下、ネタバレを含みます)

■反町隆史“藤巻”が殺人球菌“ギフト”に翻弄される「グレイトギフト」

本作は、「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年、TBS系)や「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2021年・2023年、TBS系)などを手掛けた黒岩勉氏が脚本を務めるオリジナル作品。完全犯罪を可能にする殺人球菌“ギフト”をめぐるノンストップサバイバル医療ミステリー。

反町が顕微鏡の中しか興味がない大学病院の病理医・藤巻達臣を演じ、世にも恐ろしい球菌“ギフト”を発見し人生が激変していく。波瑠、明日海りお、小野花梨、盛山晋太郎(見取り図)、坂東彌十郎、津田健次郎、倉科カナ、筒井道隆、尾上松也、佐々木らが出演し、JUJUの「一線」が主題歌となっている。

■盛山晋太郎”伊集院”の死に、尾上松也“神林”が反町隆史“藤巻”に疑いの目を向ける

伊集院(森山)が急死した現場にいた藤巻(反町)は、元捜査一課の刑事・神林(尾上)に疑いの目を向けられる。明鏡医科大学付属病院の関係者が次々と「急性心不全」で急逝している事実に直面し、奥野元理事長(坂東)と伊集院が急逝した現場にいた藤巻を疑うのは、刑事でなくても当然のことだろう。

伊集院の死は白鳥理事長(佐々木)の仕業と知る藤巻は、白鳥理事長にもう1本の“ギフト”を返してほしいと告げた。念の為自分が持っているという白鳥理事長に、藤巻は培養中の“ギフト”をすべて破棄するといい立ち去ろうとするが、妻・麻帆(明日海)の心臓手術を執刀する白鳥理事長の言葉で踏みとどまる。

■反町隆史“藤巻”と津田健次郎“郡司”、佐々木蔵之介“白鳥”の殺人計画に立ち向かう

伊集院の遺体の首すじに黒ずみがあるのを見た久留米(波瑠)は、伊集院の死因は“ギフト”だと確信。藤巻にそのことを問うと、藤巻は久留米に“ギフト”から手を引くようにいう。しかし久留米はその言葉を無視し、“ギフト”の培養作業を続け始めた。そんな久留米の言動に、藤巻は“ギフト”を最初に病院に持ち込んだ真の犯人は久留米ではないかと疑う気持ちがどんどん大きくなっていく。

藤巻が隠している何かを少しずつ紐解いていった心臓外科医・郡司(津田)は、藤巻が教授になれた謎が解けたと、奥野元理事長の死因や、藤巻が妻・麻帆を人質にされていることなど自分の推理を藤巻に話す。知らぬ存ぜぬを通す藤巻だったが、郡司は医学系大学連合会議議長の座を狙う白鳥理事長の次のターゲットが、1番のライバルである大泉篤(西岡徳馬)だと続け、新たな殺人を2人で止めようと持ちかけた。

■反町隆史“藤巻”、波瑠“久留米”の暴走を止めるため軽井沢へ

藤巻が本坊事務長(筒井)と会員制ラウンジ「アルカナム」で話していたところに、久留米がやってきた。郡司との会話の一部始終をこっそり聞いていた久留米は、黒幕が白鳥理事長だということを知ったと話し、白鳥理事長の大泉殺人計画を止めるように淡々と続ける。その話を“妄想”という藤巻だったが、久留米の暴走を止めるため、大泉殺人計画が決行されるだろう現場・軽井沢に行くことを決意する。

白鳥理事長と郡司とともに、大泉とのゴルフコンペが行われる軽井沢に出かけた藤巻はカメラ係として帯同。常に大泉を監視していたが、白鳥理事長が急な約束ができたとゴルフ後のワイン会に参加できなくなった。ワイン会が一番危険だと考えていた郡司と藤巻はちょっと一安心。その準備中、郡司はしきりに藤巻を心配していると話すが、藤巻は真実を知った郡司まで危険な目に会うのではと心配し、何も話そうとしない。

■津田健次郎“郡司”、反町隆史“藤巻”ではなく佐々木蔵之介“白鳥理事長”側に

郡司がワインを開けグラスに注ぎ大泉に渡し、大泉が一口飲むと郡司は何やら時計を気にする。教授としての藤巻を”ボンクラ”とけなす大泉に、「ボンクラなりの使い道がある」と話す郡司の言葉の数々から、藤巻は郡司が大泉に“ギフト”を使用したことに勘づく。時を同じくして大泉が胸を押さえ倒れた。念の為心配蘇生する郡司だったが、大泉の死亡を確認する。

藤巻は、またも自分の作った“ギフト”で殺人が起きてしまったことに落胆。そんな藤巻に郡司は、液状検体を調べるように指示した。すでに消滅を始めた“ギフト”を「完璧な殺人兵器」という郡司に、藤巻は真剣に命と向き合っていた若かりし頃の郡司が「かっこよかった」と語る。そんな藤巻に「人は変わる」「いい加減大人になれ」と言い放つ郡司だった。

■佐々木蔵之介“白鳥理事長”の言葉に、反町隆史“藤巻”愕然

白鳥理事長に呼び出された藤巻は、「また誰かを殺す話し合いですか」と怒りをあらわにし、“ギフト”をすべて廃棄すると宣言。しかし、白鳥理事長と郡司が話そうとしていたのは、藤巻の妻・麻帆の手術のことだった。

翌日、麻帆の手術が行われ、術中トラブルもあったが無事終了。妻の手術が終われば“ギフト”から手が引けると思っていた藤巻だったが、白鳥理事長から「これからも“ギフト”を頼みますよ」と言われ愕然とする。

そんな藤巻に元捜査一課の刑事・神林が声をかけた。急逝した伊集院の水筒から白鳥理事長の指紋が見つかったと話す神林は、藤巻に今までの真相を問う。さらに自身の娘・琴葉の主治医でもある白鳥理事長が本当に信頼に値する人間なのか迷っていると藤巻につめよるが、藤巻は何も語らなかった。

■波瑠“久留米”、自暴自棄になった反町隆史“藤巻”を止め驚きな言葉も

”ギフト”に翻弄され続けることに自暴自棄になった藤巻は、自身のラボで暴れまくり“ギフト”の小瓶を手にする。その小瓶を口に運ぼうとしたとき、久留米がやってきて必死に止めた。大泉の遺体を見てきたと話す久留米が何があったのかを問うと、藤巻は自分は久留米が最初に“ギフト”を持ち込んだ犯人だと思っていること、さらに推測する久留米が“ギフト”に関わりたいと思っている理由を話していく。

藤巻の推測を否定する久留米に、どうして“ギフト”に関わろとするのか問う藤巻。「藤巻先生が心配だから」と答えるが、藤巻は久留米のような合理的な思考の持ち主が「心配」くらいで大きなリスクをとるわけないと反論。改めて犯人ではないのかと尋ねる藤巻に、久留米は「藤巻先生が好きだから、放って置けないんです」と驚きな言葉をストレートに口にした。

■津田健次郎“郡司”の闇堕ちに、波瑠“久留米”の不意をつく告白も「まさか」の連続

藤巻の異変に気づき、自分なりに紐解いていった郡司が、藤巻の味方になったと思っていたら、実は白鳥理事長側だったと知ったときの藤巻の落胆ぶりは心が痛い。そんな郡司の闇堕ちぶりも久留米の突然の告白シーンも「まさか」の連続で、今後の展開がますます気になる第3話となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部