ウィンウィン“ユエ”とハー・ホンシャン“ラン”を支える仲間がカッコいい<25時間恋愛>
■「25時間恋愛」とは
同ドラマは、持ち前の美貌でかつてはモテモテだったものの、仕事に一直線なあまり今ではすっかり恋愛が億劫になってしまった年上女性アン・ラン(ハー・ホンシャン)と、一途に彼女を慕い続け、不器用ながらもひたむきにアプローチする年下男子イエン・ユエ(ウィンウィン)という美男美女が繰り広げる、甘く癒やされる“デザート”ラブストーリー。
■ランとユエ、それぞれの仲間との絆に涙
ユエは、マネジャー・ナンの力を借り、作家と和解することで著作権問題を解決。ユエは、今回の騒動についての謝罪文を発表することを約束し、声優活動を本格的に再始動することになった。
また、ユエはナンに自分の投稿のせいで、著作権問題がさらに大ごとになってしまったことを詫び、会社の損失は自分が責任を取ると告げる。すると、ナンは、「(責任は)いいから、頑張って働いてくれ」とマネジャーらしくユエを励ましたのだった。ユエもナンの言葉にうれしそうに顔をほころばせていた。
そこへ声優仲間・ジアンもやって来る。ジアンは、「2度目の損失がないように、これからは何事もちゃんと確認しよう」とユエとナンに声を掛ける。その発言からも分かるように、ジアンもナン同様に、ユエを心配していた。
一方、ランは“盖世無双”の社員をカフェへ呼び出していた。停職中のランとあまり連絡が取れずにいたことで、社員らは不安そうな表情だった。しかし、ランが登場すると、社員らは不安そうな顔から喜びの顔に変わる。
また、ランが自分らと同じようにハッキングの被害に遭った他の会社とともに、反ハッキング協会を設立することを発表。社員らは、ランの指示の下、それぞれ動き出すのだった――。
本作はラブストーリーということもあり、恋愛模様に目がいきがちだが、第21話〜第23話では、ユエやラン、そして2人を支える仲間の絆がメインに描かれており、自然と涙があふれた。
■「NO」と言える仲間が頼もしい
第22話では、反ハッキング協会の動きを阻止しようとするジャオの画策により、“盖世無双”の社員らは、引き抜きの話を持ち掛けられる。「“盖世無双”の3倍の報酬を払う」と言われたら、何人か裏切ってもおかしくはない。だが、“盖世無双”の社員は、誰一人としてランを裏切ることはなかった。
社員らは、「“盖世無双”の3倍」という金額を提示され、最初は驚いた様子だった。自分を評価してくれるということはうれしいことでもあり、正直迷うのが人間というものだ。しかし、社員らの答えはすでに決まっていた。
全員が迷うことなく、「“盖世無双”から離れる気はない」とNOを突き付けたのだ。仲間を思う気持ちやゲームに対する思いは金には変えることができないと、“盖世無双”の社員らは知っている。
どんなにたくさんのお金を積まれたとしても、“盖世無双”の社員らは「NO」と答えるだろう。苦楽をともにしたことで得た固い絆はこれからも変わらない。仲間と会社のために、「NO」と言える社員らが何よりもカッコよく、頼もしく思えた。
■ランの苦労が報われることに
今回のハッキングと買収騒動の当事者であり、“盖世”のジャオが“盖世無双”へやって来る。ジャオは、“盖世無双”の社員らを引き抜けなかった。その結果、直接ランと話す選択をし、“盖世無双”の訴えを取り下げようとしていた。
ジャオは「(ハッキング事件は)責任を持って解決する」などと提案を持ち掛ける。しかし、「あなたにそんな権限があるのか」と冷静に問うラン。続けて、ランはジャオが責任を取るといった“盖世”が立場表明をしていないことを指摘。さらに、ジャオが単独でハッキング事件をはじめとする今回の騒動を起こしたのではないかと問い詰める。
もう嘘をつけないと判断したジャオは、「助けてくれ」とランにすがるが、ランは同情することなく、「無理だわ」と突き放す。そんなランの姿に、ジャオは説得を諦め、“盖世無双”を後にするのだった。
その後、ジャオがハッキング事件や買収騒動、ジアン・スタジオの著作権問題にも関わっていたことが判明。全てが解決へと向かった。「スキマ時間の彼氏」を再開できたことで、ランと社員らは喜びを爆発させる。これまでの苦労した日々を思い出し、涙を浮かべるラン。仕事だけを一途に思ってきたランが報われた瞬間に心が温まった。
「25時間恋愛」第21話〜第23話は、ユエとランを支える仲間にもスポットライトが当たる展開となった。残すは、ユエとランの結婚式のみ。最終話では、幸せいっぱいなユエとランの姿を目に焼き付けたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部