テレビアニメ「ダンジョン飯」(毎週木曜夜10:30-ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・Hulu・Leminoほかで配信)の第12話「炎竜2」が3月21日に放送された。レッドドラゴンに消化されて、骨だけになってしまっていたファリン(CV.早見沙織)。地上へ運ぶのは難しく、マルシル(CV.千本木彩花)は禁忌の古代魔術を用いてその場での蘇生を試みるが…。今話ではマルシルの明かされた秘密、「ダンジョン飯」では珍しいちょっとエッチなシーンが話題になった。(以下、ネタバレが含まれます)

■ファリンの蘇生は禁忌の古代魔術に頼るのみ

迷宮には人の魂を肉体に縛る呪いがかけられており、死後も魂は体のそばを離れない。これが普通ではありえない死者の蘇生を可能にしているのはここまでに語られている通りだ。ただし、それも肉体が健在であればだ。マルシルが気付いた通り、骨だけのファリンは魂と肉体のつながり脆くなっており、動かすのは危険な状態。かといって蘇生術師を連れてくるにしても、肉体の修復に必要な新鮮な肉をここまで運ぶのは不可能だった。

打つ手なしか、と思われたとき、ライオス(CV.熊谷健太郎)はあることに気付く。新鮮な血肉は今ここに山ほどある。レッドドラゴンの亡骸を使ったファリンの蘇生は、マルシルも同様に考えていた。それでも蘇生術はマルシルの専門外だと反対の声を上げるチルチャック(CV.泊明日菜)に、マルシルは隠していた自分の本当の専門を明かしはじめる。

怖がらせてしまうから黙っていたという彼女の専門は、現代では禁忌とされる古代魔術の研究。それを聞いたセンシは(CV.中博史)、「黒魔術か! やめろ、ろくでもない」と声を荒げる。普段から魔法の力を好ましく思っていないだけに、マルシルの提案はなおさらだったのだろう。表情からしてライオスも危険は百も承知だったと思うが、もうこれしか手段はないと決めたらしい。ライオスは「頼む」と決断するのだった。

■珍しいサービスシーンに「画面が幸せだった」

骨を組み立て、緊張のときを過ぎ、無事に成功したファリンの蘇生。ライオスは妹を強く抱きしめ、マルシルはようやく再会できた親友に泣き崩れる。ファリンは蘇生時の影響で全身が血で汚れていたため、見つけた浴場で洗い流すことに。甲斐甲斐しくファリンの髪を洗い流し、肌の状態をチェックするマルシル。ファリンもお返しに、魔力切れのマルシルに自分の魔力を分け与える。今までセクシーシーンと言えばセンシのパンチラだけだった「ダンジョン飯」にしてみれば、ここは珍しくちょっとエッチなシーンだった。

2人の仲睦まじい様子は視聴者の間でも話題になり、「マルシルとファリンで画面が幸せだった」「2人とも健康美! マルシルはエルフにしては体格いいのかな」「ファリン、恵体やな……今季の二大恵体女子だよ、ファリンとフェルン」など、数多くのコメントが寄せられていた。

ちなみにお風呂シーンの次にはお約束のセンシのセクシーシーンも待っていて、「お風呂シーンほぼ原作通りなのに、センシのパンツ披露はアニオリのサービスw」「意地でもセンシのパンツを見せたいという鋼の意思を感じる」「規制に立ち向かう意気込みw」など、こちらにも喝采が集まっていた。

■再会の喜びのままには終わらない? ファリンを心配する声

お風呂上りにはセンシが腕を振るったローストレッドドラゴン、ドラゴンテールスープ、タマネギのピザパンという豪華な料理が食卓に並ぶ。元をただせばファリンが消化されたレッドドラゴンが材料なので、さすがのライオスも躊躇を見せるが、結局ファリンがいの一番にパクリとしたことで、4人も美味しく頂くことに。

ライオスの魔物グルメの話に目を輝かせ、夜にはもう一度再会を噛みしめる兄妹。マルシルとは1つベッドになり、ファリンの愛おしさがあふれだした後半シーンには、「お姉ちゃんお姉ちゃんしてるマルシルが最高にかわいい」「マルシルとファリン、兄妹のやりとりに胸があたたまった」など、視聴者の反応も盛り上がっていく。しかし、そんな多幸感に満ちた状況のそばで、不穏な影も。

ラストに現れた剣呑な雰囲気のダークエルフは何者なのか。また、少し魔力の様子がおかしいファリンにも「黒魔術で蘇生とか絶対に代償あるよね?マルシルの寿命が半分になってるとか、今のファリンが本当に『人間』なのか…」「なんかずっと不穏なんだよな。『そんなうまくいっていいの?』みたいな」など、視聴者から心配の声が寄せられていた。

■<今週のレシピ>※原作より

ローストレッドドラゴン:
炎竜のブロック肉――1キログラム
ワイン――50ミリリットル
塩・胡椒――適量

ドラゴンテールスープ:
炎竜テール――1キログラム
タマネギ――1個
カブ――5個
塩・胡椒――適量

タマネギのピザパン:
ピザ生地
タマネギ――2個
チーズ――好きなだけ

■文/鈴木康道