コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は月刊少年ガンガンで連載中の漫画「ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち」をご紹介。

作者である葵梅太郎さんが1月5日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6.5万件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では葵梅太郎さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

■「絶対嫌だね!!」ひねくれ騎士ルークスが王から命じられたこととは…
騎士・ルークスは、王から娘・クロ―ニア姫の婿になってほしいと命じられる。ルークスはクロ―ニア姫と会ったことはない。しかし王からはとりあえず会ってほしいと言われ、しぶしぶ離れた古城に暮らしている姫のもとへと向かった。

ルークスは”成り上がり貴族の妾(めかけ)の子”として生まれた。複雑な立場ゆえ周りから辛く当たられながらも、自身の実力のみで騎士へと出世した経緯がある。騎士になったルークスは相変わらず貴族に対して嫌悪感を抱いており、会ったことのない姫との結婚についても「どうせ金と権力を振りかざしてなんでもお望み通りになるワガママし放題のお姫様なんだろ!?」「絶対嫌だね!!」と心の中で思っていた。しかし王からの命令なので逆らえない。ルークスは結婚を断る前提で、姫のもとへと出向いたのだった。

古城へ向かうと、出迎えてくれたのは幼さが残る控えめな印象の姫だった。当初は結婚を断るつもりだったが、姫の人柄に触れたルークスは「俺この姫傷つけられん」と戸惑ってしまう。

姫と話した後、城の外で1人で考え込むルークス。するとルークスのもとに2人の妖精が現れた。見知らぬルークスを不審に思った妖精は、少し話しただけで飛んでいってしまった。実はルークスは、人には見えないはずの妖精が見える体質。ゆえに周りから変わり者扱いをされることがあった。しかしそこへ姫が現れ、妖精とのやりとりを見られてしまう。だが同時に、見えないはずの妖精が姫にも見えていることが分かった。すると姫から「誰にも言ってない趣味があるんです」と打ち明けられ、城の地下へと案内されるのだった…

本作を投稿したX(旧Twitter)には「素敵なお話」「姫さまかわいい!」「癒される」「好き」「素晴らしい」などのコメントが寄せられている。

■「コマ割りやフキダシの位置など“読みやすさ”を気をつけて」作者・葵梅太郎さんの漫画へのこだわりをインタビュー
――「ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

前作「エルフと狩猟士のアイテム工房」を読んでくれていた読者の方にも楽しんでもらえる漫画を描きたい、という気持ちで今作を作りました。どちらの作品も「異世界クラフト」という共通点があります。前作で感じた手応えと、「ここをもっとこうすれば良かったかもしれない」という反省点を担当さんと結構話し合いました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

時間が無いと大雑把になるし、まだまだ出来てないなと思う事も多いのですが、コマ割りやフキダシの位置など“読みやすさ”を気をつけているつもりなので、変に引っかからないで読みやすいな〜と思って頂けたらとても嬉しいです。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

人間のキャラクターと小さい妖精の絡みのお遊びシーンが好きで楽しく描いているので、その辺りもチラっと見て頂けたら嬉しいです。

――本作や「エルフと狩猟士のアイテム工房」などファンタジー漫画を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。

ご縁があったからだと思います!どんなジャンルの漫画でも描くぞ、という心持ちでいた所、今の担当さんが「アイテム作りの漫画を作りませんか?」と提案してくれて、そこから「エルフと狩猟士のアイテム工房」という作品が生まれました。もともとファンタジー系のゲームや作品が好きなので、西洋風の世界観のファンタジー作品を2つも描かせてもらえてありがたい限りです。

――今後の展望や目標をお教えください。

人に見てもらう作品を作っていると、結果(反応)が良い時も悪い時も必ずあるので、それに一喜一憂しないで常に心を落ち着けて漫画を描いて行きたいです。(全然出来てないです)「ひねくれ騎士とふわふわ姫様」に関しては、前作より多くの巻数を出版したいですね!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも本当にありがとうございます!!楽しんでもらえる作品を作り続けていけるよう心掛けて参ります。