永瀬廉が主演を務め、松田元太が共演するドラマ「東京タワー」(毎週土曜夜11:00-11:30、テレビ朝日系)。同作は、江國香織による同名小説を連続ドラマ化。21歳の青年・小島透(永瀬)と20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷由夏)、大学生・大原耕二(松田)と孤独を抱える主婦・川野喜美子(MEGUMI)という2組の男女の禁断の恋を、令和ならではのストーリーとキャラクターで描き出す。WEBザテレビジョンでは、永瀬と松田にインタビューを実施。お互いの印象や撮影裏のエピソードを語ってもらった。

■松田の“和ませ力”に永瀬「疲れていても笑っちゃいます」

――今回が初共演ということですが、お互いの魅力を教えてください。

永瀬:場を和ませる力がすごいです。発言もみんながツッコミたくなるというか、クスッとなるというか。そういう人っていろんな場所で愛されるので、そこが魅力だなと思います。

撮影中の耕二の動きが大きくて、椅子で移動するときに壁に頭をぶつけたりとか、アクシデントになるんですよ。それがエンターテインメントなのか、たまたまガチなのか分からないですけど(笑)、そういうことが自然に出来るのは現場に笑いを生むポイントだなと。疲れていても笑っちゃいます。

松田:ありがとうございます。廉は、座長としてもそうですし、やっぱりストイックさを一番に感じます。シーンが終わったらすぐにベースに戻って監督とモニターでチェックしていたり、ちゃんと見え方や透としての生き方も細かく自分自身でチェックして監督とコミュニケーションを取ったり、すごく勉強になりますしすてきだなと思います。

あとは、自分が何かアクションを起こしたらツッコんでくれます。廉と松田っていう関係性もそうですし、透と耕二という関係性の中でも、友だち同士の空気感をリアルに繊細に描けているのがいいなと思っています。

――改めて、共演して発見した部分や意外だった部分はありますか?

松田:シーンとシーンの間で絵しりとりをしたんですけど、絵が下手でした(笑)。でも好きになっちゃうような、かわいい、癖になっちゃう感じで。自分の携帯で写真を撮って、廉の絵を記録していきたいなと思います。

永瀬:10ターンくらいしたよね。

松田:結構あったよね。

(永瀬が)絵しりとりの主じゃないところを大きく書くんですよ。ズレているんです。何をしているのか理解が追いつかないので、多分、脳みその中が一緒です。何なら俺の方がちょっと上だなって。

永瀬:一緒じゃない。元太のレベルに合わせるためにわざと外してるの。

松田:えっ、そういうこと!? 合わせてくれてたの!?

永瀬:そうそう。

松田:それに気づいてないの、まずい人じゃん!

永瀬:あはは(笑) 元太は、耕二の見た目にすごくこだわっていますね。サングラスがあったら「ちょっと頭にかけてみてもいいですか?」って提案したり、ヘッドフォンをしてみたり、そういう部分で元太なりの耕二を見た目からも探しているんだろうなと。こういう感じだけど、仕事に対してはちゃんと「こうしたい」「ああしたい」という考えがある人なんだなというのは分かりましたね。

■互いの役に「耕二は元太のいいところが出てる」「廉の演じる透がどの面でも美しい」

――透と耕二に対して、それぞれどこか自分と通ずる部分はありますか?

永瀬:透の詩史さんを好きになってからの真っ直ぐな感じは分かります。アニメとか、自分がハマった物に対しては睡眠時間を削ってでも見てしまうところがあるので、好きな物に対しての熱中度合いや真っ直ぐさは似ているなと思いました。

松田:僕は意外とないに近いかなと思っています。「いいな」と思ってもらえる松田ならではの耕二にしたいなとは思っているんですけど。共通点があると言ったら、俺がすごく大胆な人になるじゃないですか。日本語が下手なので、似てるって言わないようにしています。「ある」って書いたら怒りますよ(笑)!

永瀬:なんで元太が怒んねん。日本語頑張れよ!

――反対に、お互いから見て「透に近いな」「耕二と似ているな」と感じる部分はありますか?

永瀬:耕二は元太のいいところが出てると思います。ちょっとおっちょこちょいで、笑かしてくるし、だけど男らしいところも持ち合わせている。割と近さはあると思います。ちゃんと耕二だけど、節々に元太のいいところが出ているなと。

松田:真っ直ぐさとか、心の中では熱く燃えたぎっているという部分において、廉の演じる透がどの面でも美しいな、かっこいいなと思いますし、普段から廉を見ていても、そういったストイックさや情熱的な熱い部分がマッチしているんじゃないかなと思います。

■一緒にいて“楽”、“心地よい”と思える相手

――最初の頃からテンポの良いやり取りをしている印象がありますが、当初から息が合うなと感じていましたか?

松田:息ぴったりだよね?

永瀬:息ぴったり…うーん?

松田:嘘じゃん!?

永瀬:ぴったりか!

松田:ぴったりすぎるって。

永瀬:そうだね、フィット。よく話すんですけど、お互い深く考えずいい意味で適当というか…ストレスのない会話が出来るので、男友だちのような感じがして楽ですね。きっと僕らの会話、意味をよく考えたら会話になっていないと思います(笑)。会話というより、独り言を言ってるくらいな感じ。

松田:そうだね。いいよね。

永瀬:それが心地いいよね。元太と会話していると思ったことないですもん、俺。

松田:うそ!? めっちゃ会話してると思ってた(笑)。

永瀬:それぐらい、ゆるく喋れる相手です。

松田:楽だね。

■果物かじりの可能性は「ほぼ無いと思っていてください」

――映画版には印象的なシーンが多くありましたが、ドラマ「東京タワー」でここに注目してほしいと感じるポイントはありますか?

永瀬:やっぱり、東京タワーがめちゃくちゃきれいなんですよね。要所要所、大事なシーンで東京タワーが後ろに映っているのですが、透の心情とマッチしているかのように見えるくらい、いろんな表情の東京タワーが見られると思います。より好きに、思い入れが強くなるなと感じました。

松田:表情だけでも記憶に残るシーンを届けられたらいいなと個人的には思っていて。「なんでここで笑ったんだ?」とか「なんでこんなに瞬きもせずに見ているんだろう」と感じながら見てもらえたらうれしいなと思いながらも、どこかで果物をかじりたいなという希望は…(笑)

永瀬:ザクロ? ジャグジーも使いながら?

松田:ジャグジーザクロ?

永瀬:ジャグジーザクロ!

松田:“ジャグロ”?

永瀬:“ジャグロ”!

松田:どこかで出来たらいいなと。

永瀬:イチゴとかだとアイドル感が増すから、ちゃんとワイルド系で。ココナッツとかの南国系もありだよ。

松田:ストロー刺しちゃって?

――ではまだザクロの可能性は…?

松田:いや、ほぼ無いと思っていてください。

永瀬:プライベートでやったらいいんじゃない?

松田:プライベートザクロ!? そんなのある!?

永瀬:ジャグジーがあるホテルに行って、自撮りして、SNSに載せたらいいんじゃない?

松田:怖いわ。

永瀬:考えておく?

松田:考えておく(笑)。