KinKi Kidsの堂本光一が5月9日、東京・帝国劇場で上演中の「Endless SHOCK」で「SHOCK」2018回公演を達成。カーテンコールで共演の佐藤勝利(timelesz)、中村麗乃(乃木坂46)、越岡裕貴、松崎祐介、島田歌穂らとともに取材に応じた。サプライズゲストとして梅田彩佳、森公美子、前田美波里、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、米花剛史、町田慎吾、屋良朝幸、今井翼も駆けつけた。

2000年11月の初演「MILLENNIUM SHOCK」以来、光一が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける「SHOCK」。4月22日に大台の2000回を達成し、5月9日夜の部にて、森光子さんがライフワークの舞台「放浪記」で1961年から2009年にかけて積み上げた国内演劇の単独主演記録2017回を超え、2018回を達成し、単独1位となった。

■2018回公演をした実感はなく「すごく不思議な感覚」

本編終了後のカーテンコールで、2018回公演を達成したことに「本当に実感がない」と語った光一は、お約束の大量の紙吹雪が入ったくす玉と、多数駆けつけたサプライズゲストから祝福される。

報道陣から改めて「祝福されて実感は湧いたか?」と尋ねられると「ないんですよ。翼が来てくれたり、当時の後輩も駆けつけてくれましたが、つい最近のように思っちゃうんですよね。2018回もやってきた気がしていなくて、すごく不思議な感覚ですね」と吐露。

また、ここまで続けられた理由を問われ、「そこに求めてくださる方がいるというのは大きいですね。お客さまはもちろんのこと、スタッフの皆さんや共演者の皆さんもそうですけど、そこにお応えしたいという思いが強かったですね」としみじみと語る。

「森光子さんが2017回という素晴らしい記録を立てられて、森さんの有名な言葉で『あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ』ってありますが、自分は逆で『あいつより 下手なんだから 命燃やさないと』とずっとそう思ってやってきましたね。自分に何もないですから、命を燃やして輝きだったりをお届けするしかないなと思ってやってきた次第です」と熱く語り、観客から拍手を浴びた。

■森光子さんの誕生日に記録達成「鳥肌が立った」

さらに、この日が森光子さんの誕生日であることが話題に上ると、「本当にびっくりですね。みんな『合わせたでしょ』って思うでしょ? 本当にやってないんですよ」と強調。

「コロナ禍で公演回数がずれたりもしているんですね。その後に調整したんだろうと思うかもしれないですけど、今年のスケジュールを出した後に、東宝の広報の方から連絡があって『すごいですね。森さんの誕生日に合わせたんですか?』って言われて、『はあ?』ってなって、『ほんまやー!』ってなって、鳥肌が立ったんです。すごいことですね」と興奮気味に語った。

加えて、「SHOCK」のファンでもあった森光子さんにどんな言葉をかけたいか追求され、「僕はそこに同列には並べないので、今も昔も変わらず偉大な尊敬する大先輩ですから、その気持ちは変わりません!」と言葉に力を込める。

今も楽屋に森光子さんの写真を飾っているそうで、この日はなんとあいさつをしてステージに出たのか尋ねられると「行ってまいりますと。とにかくいつも通りやろうというふうに思っていました」と明かした。

◆取材・文=風間直人