チョコレートプラネットがMCを務めるバラエティ「超町人!チョコレートサムネット」(毎週日曜夕方16:25-17:25 メ〜テレ、TVerで2週間見逃し配信中)。2組のサムネハンター(調査隊)が東海地方の様々な町を訪れ、出会った人々の“サムネイルになりそうな要素”を発掘する番組だ。5月12日(日)の放送では、チャンカワイ(Wエンジン)と薄幸(納言)がサムネハンターとして登場し、岐阜県多治見市での‟超町人”探しのロケに挑んだ。

■ 4歳の息子と世界一周した母親が登場

今回の舞台は「焼き物」や「暑さ」で有名な岐阜県多治見市。日本三大陶器の1つ「美濃焼」の発祥の地として知られ、市内にはおよそ40近くの窯元が点在。タイルの生産量も日本一を誇り、モザイクタイルミュージアムは人気観光スポットの1つ。さらに「日本一暑い町」を競うほど気温が高いのが特徴で、過去には最高気温40.9度を記録。

このエリアは国宝指定されている永保寺や、全国でも珍しい修道院などの歴史的建造物が今も残されており、多くの観光客を魅了している。そんな多治見市に、チャンカワイ(Wエンジン)と薄幸(納言)の2名がサムネハンターとして降臨。今回は、多治見駅周辺や、多治見本町オリベストリートなどで‟超町人”探しを行った薄幸のレビューをお届けする。

番組冒頭、多治見駅の南口で、戦車のラジコンを持ち歩く8歳の少年を発見した薄幸。3歳からラジコンにハマり、自ら設計図を書いてラジコンを工作し、「発明くふう展」で入選した経験もあるこの少年。ラジコン操作だけじゃなく、ドローンを飛ばすのも得意で、ドローンレースで入賞したこともあるという。そんな少年に「すごいね。将来の夢は?」と薄幸が尋ねると、「ラジコンを作ったり売ったりしてお金を稼いで、いろいろな物を作る人になりたい」とコメント。そんな少年に対して、チョコプラの二人は「しっかりしてる」と感心した様子を見せ、「小さなメカニック ラジコン操縦士」というサムネが完成した。


銀座商店街へ移動した薄幸に対して、「飲み屋さんとかあるんじゃない?」と松尾駿がコメントすると、 すかさず長田庄平から「飲み屋さん入ったらこいつ出えへんやろ!」とツッコミが入る。すると松尾が「テンション低いから一発入れてもらって」と言って笑いを誘い、再びVTRへ。4歳の息子と二人で世界一周したことがあるという親子に遭遇した薄幸は、旅の話を深掘りしていく。400万円を貯めて仕事を退職し、当時4歳の息子を連れ、1年間でタイやアフリカなど22カ国を周ったという母親の言葉に驚く薄幸。「一番印象深かった国は?」という質問に対して母親は「エチオピア」と答え、その時の写真を見た松尾は「スゲえ!」と驚く。まさに‟超町人”な母親には「息子と世界を一周した母」というサムネが与えられた。


■ メタボ改善のために紅葉を使った食品を開発した社長を発見

その後、子ども情報センター(図書館の分館で、子どもに関する情報を収集し、発信する場所)で幼い女の子と父親を発見した薄幸は、父親にインタビューを開始。すると、その父親は「紅葉を扱った食品」を作って販売している会社の社長だといい、商品を見に行くくとに。紅葉パウダーをコーティングしたクッキーを試食した薄幸は、「めっちゃうまい」と絶賛。紅葉を扱った商品の開発に至った理由を聞くと、社長はメタボの研究をしていて、ポリフェノールがたくさんある紅葉が効果があることが判明したからだと明かした。

スタジオではチョコプラの二人が紅葉サイダーと紅葉クッキーを試食&試飲し、「クッキーはカシスみたいな味」「サイダーはシソっぽい」とそれぞれコメント。二人揃って「おいしい!」と満足そうな表情を浮かべた。


■「証拠隠滅してる二人にしか見えない」とチョコプラ爆笑

多治見本町オリベストリート(美濃焼の文化に培われた多治見の歴史を色濃く残しているエリア)で、電気の窯を作っている男性を発見した薄幸。電気窯を作る築炉師は多治見で数人しかいないというナレーションが流れると、長田は「初めてこういう人見た」とコメント。築炉師の男性から‟超町人”がいるという情報を聞いた薄幸は、土器作家でもあるカレー屋の店主の元へと移動。店主は、店で客に出す皿も自作だといい、なんと庭で焚き火をして作品を焼いていることを明かした。その手法は野焼きといい、野焼きをメインとする作家は少ないという。実際に野焼きをするところを見た薄幸は、興味津々な様子で店主に次々と質問。その様子を見たチョコプラは、「証拠隠滅してる二人にしか見えない」と大爆笑。

スタジオでは、芸人になる前に陶芸教室の講師をしていたことを長田が明かし、「野焼き1回やったかな…?」と発言。その後、クイズに正解した長田は、土器作家でもある店主が作ったカレーを食べて「スパイシーでおいしい」とコメントし、器に関しても「いい器ですね。柔らかい感じがする」と感想を述べて番組は終了。


■ サムネハンターの意外な一面が引き出される番組

“やさぐれ女芸人”というイメージが強い薄幸だが、今回のロケでは、シャイな女の子には優しく声をかけ、土器作家の男性にはナチュラルな雰囲気で野焼きの話を聞き出すなど、相手を気遣う繊細な姿が印象的だった。‟超町人”たちと触れ合う中で、サムネハンターの意外な一面が垣間見えるのもこの番組の魅力のひとつだ。