伊原六花“優香”の闇堕ち止まらず、周りの心配をよそに復讐心が加速<肝臓を奪われた妻>
■肝臓を奪った元夫とその家族への復讐と共に、再び愛を信じて生きていく成長物語
本ドラマは、LINEマンガで配信中の、国内累計閲覧数が1億3300万ビュー(※2024年2月時点)を超える大人気の同名ウェブトゥーンが原作。自分がただの肝臓移植のための道具だったと知った優香が、肝臓を奪ってすぐに自分を捨てた夫とその家族に復讐の炎を燃やすストーリー。
しかし、ただの復讐劇ではなく、他人を信じられなくなった自分を支える周りの人々や守るべきわが子のために、再び愛を信じて前を向いて歩いていく優香の成長物語にもなっている。
■密会写真をネタに、るり子をゆする弘子…
優香の策略で、義姉・るり子の不倫を知った弘子は、密会写真をネタにるり子をゆすり始めた。夫・光星への口止め料として、何度も大金を要求してくる弘子に疲れ果てたるり子は、ただの心配の種でしかなくなった不倫相手の慎吾(夏生大湖)を容赦なく切り捨てた。
そして、弘子が待つレストランへ行き、慎吾とは別れた事を告げ、密会写真を消すように命じた。だが、取り合わない弘子にキレたるり子は、弘子のスマホを奪い、ハイヒールで踏みつぶして粉々にして「これで不倫の証拠は無い」と告げた。そして、溜まっていたうっぷんを晴らすように「弘子にたかられて困ってる」と光星に言ってやろうかと挑発し、「たかる事しか能が無い」と彼女をののしった。
こうなったら弘子も黙っているわけがない。るり子にコップの水をぶっかけ、取っ組み合いのケンカが始まった。営業時間中で客も居る店での大暴れ。警察を呼ばれてもおかしくないレベルだ。
■優香の闇堕ち、始まる…
弘子とるり子が会う事をどこで知ったのか、優香は陰からそんな2人の“死闘”を眺め、「共食い〜」と腹を抱えて大笑い。肝臓を理不尽に奪われた復讐心が、こんな幼稚な取っ組み合いで満たされるのだろうか。満足そうに笑う優香の表情は、どこか常軌を逸していた。
このところの優香は、少しおかしい。弘子の婚約者の賢三を寝取った翌日も鼻歌まじりで上機嫌で、恩人である花屋の春美(猫背椿)の心配もどこ吹く風。そしてその後、弘子と別れた賢三からの「次はいつ会えるのか」とのメッセージを見ても、彼に対して罪悪感は全く無い様子で無表情にスマホの画面を眺めていた。
光星の母・聖子(櫻井淳子)への復讐を担当している、優香の協力者・黒田(原田龍二)の“暴漢に襲われかけた聖子を助けて、彼女の気持ちをつかむ”という計画で、暴漢役を引き受けた優香は、フリではなく聖子にスタンガンを当てる寸前だった。
その事を黒田に問われた優香は、「どうせなら、ここぞとばかりに怖がらせてみたくなっちゃって」と悪びれずに言い、彼は「優香さんらしくない…」と告げるのだった。その言葉に対し、「私らしい復讐って…何ですか?」と鼻で笑う優香に、黒田は不穏な気配を感じるのだった。
■優香の復讐計画を、光星は全て把握…
優香は思い通りに復讐計画が進んで上機嫌だが、賢三を寝取った事、黒田の存在、そして彼との復讐計画についての会話…すべて探偵を通じて光星が把握している事を知らない。その上、優香の息子・結人(近江晃成)が自分の子どもだという事も光星は知ってしまった。やはり彼の方が何枚も上手なのだ。
次回予告では、光星が優香に「復讐に快感を得ていたんじゃないのか?」と、お見通しな態度で問う場面が。冷や水を浴びせかけられて、優香の闇堕ちが止まると良いのだが…。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ