コントの祭典「キングオブコント」(TBS系)の17回目となる2024年大会のエントリー受付が5月16日からスタート。そのエントリー記者会見が5月13日にTBSにて行われ、カゲヤマ、ザ・マミィ、ダウ90000、ななまがり、ロングコートダディら、同大会への参加をいち早く表明している芸人らが登壇。日比麻音子アナウンサー司会の下、大会への思いや意気込みを語った。また、ゲストとして第16代王者のサルゴリラが登場した。

■第16代王者のサルゴリラがエールを送る「本当に夢あるよ、みんな!」

2023年、史上最高得点で優勝したサルゴリラは「一晩でオファーが50件以上来たみたいで。それを機に、44年間実家暮らしだったんですけど一人暮らしも始められたので、本当に夢あるよ、みんな!」とエールを送る。

前回大会準優勝のカゲヤマが「反響はやっぱりありましたね。僕らはもう決勝終わってから60件以上オファーが…」とボケると、すかさず「キング超えすんな」と総ツッコミを受ける。続けて、「今日も『ラヴィット!』(TBS系)終わりで来ました」と笑顔で話し、仕事が順調なことを明かした。

前回大会では、トップバッターでありながら決勝まで1位の座を守り続けていたカゲヤマ。「もう気が気じゃないです。ずっと1位で残っていたので、次のネタのために着替えに行ったんです。でも戻ってきたらサルゴリラさんが1位になっていて、何が起きたのかと」と当時を振り返る。

そんな中、サルゴリラは「僕らこの前単独ライブがあって、お花をカゲヤマからいただいたんですけど、花が3つ届いたんですよ。まずサルゴリラ、そして赤羽(健壱)、児玉(智洋)宛。その3つ全部に『キングオブコント2023準優勝カゲヤマ』よりって。あれちょっとやめてくんないかな」とクレーム。

益田康平は、「験担ぎと言いますか、もう今年に向けて俺らは動き出しているぞという意味も込めて送らせていただいて」と釈明しつつ、「また単独ライブをやるということで、『そのときまたお花を送ります』って言ったら、赤羽さんが『そのときはチャンピオンって書いてくれ』って。めっちゃうれしかった」と、裏では愛のあふれるやり取りがあったことを明かした。

続けて、「今年は我々カゲヤマが優勝をいただきます。大変申し訳ございませんでした!」と持ちネタの土下座スタイルを用いて謝罪し、笑いを誘った。

■「今年は絶対歯医者の予定を入れないように…」

二度の決勝進出歴を誇るロングコートダディの堂前透は、「去年は準決勝まで進ませてもらったんですけど、出場を辞退したので、今年は絶対歯医者の予定を入れないように…」と辞退の理由を冗談めかす。

さらに、サルゴリラとカゲヤマのエピソードをもじり「その歯医者さんから『来年は“チャンピオン”で予約してください』って。頑張ろうと思います」と発言し、どっと笑いが起きていた。

また、「去年出られなかった分のネタが温存できている状態なので、今現段階で仕上がっているネタが21本あります」と明かし、兎と共に2人でファイティングポーズをして気合十分な様子を見せた。


■賞レース引っ張りだこのななまがり「めっちゃ浮気している気分」

平均年齢25歳のダウ90000は「僕らだけ決勝に行ったことがない。いろいろやらせてはもらっていますけど、賞レースではそんなにちゃんと結果を残せていないので…」と悔やみながらも、最年少23歳の吉原怜那が「コロコロチキチキペッパーズの西野(創人)さんが今最年少記録なので、それを塗り替えて名を刻みたいです」と意気込んだ。

ななまがりの初瀬悠太は「今週末『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』(フジテレビ系)の決勝に出て、今『キングオブコント』の記者会見で、めっちゃ浮気している気分です。背徳感がたまらないです」と吐露。

森下直人は、「正直、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内の企画『30-1グランプリ2024』でも、『お笑いエスポワール号』(TBS系)でも優勝させてもらったので、もしかしたら賞金(合計)2080万円獲れるかもしれない。そうしたら、“アベ2080”に改名します」と宣言するが、周囲はピンと来ていない様子。すかさず蓮見翔が「ダウ90000みたいに」とフォローを入れ、初瀬が「ありがとね」としきりに感謝していた。

3年ぶりのファイナリストを目指すザ・マミィの林田洋平は、「2021年は2位だったので、もう優勝しかない」とやる気。また、2021年の準優勝時を振り返り、「酒井(貴士)がその翌日くらいにツカツカと僕のところに来て、『夢がかなった、これからは余生だ』って。そこから3年ちょっと苦しみました(笑)。モチベーションがちょっと…。ようやくこの半年くらいでまた(復活)。やっぱり2回も負けると悔しいので」と自らを鼓舞。

酒井は「2021年の残り香でここまで生きてきたんですけど、その匂いもちょっとなくなってきて。そのときは嫁とステーキを食べたんですよね。でも、今はステーキを食べるお金もなくて、こんにゃくとかをステーキみたいにして、嫁が『こんなはずじゃなかった』って言うんですよ。だからどうか今年もう一回(決勝に)行って、ブーストをかけたいなと思います」と意気込んだ。

最後に酒井が「“頂”をいただきます。てっぺんでえっへん。いえい」とコメントすると、「あぁ…今年だめそうです」と林田がうなだれ、見事なオチに周囲は大笑いしていた。