吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第20回「望みの先に」が5月19日に放送され、中宮定子(高畑充希)の幸せを願い続ける清少納言こと“ききょう”(ファーストサマーウイカ)に視聴者から感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

■中宮定子が厳しい立場に追い込まれていく

「源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が、彼女の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長を柄本佑が演じている。

第20回では、花山院(本郷奏多)の牛車に矢を放った事件をきっかけに厳しい立場に追い込まれていく中宮・定子と、そんな定子を心配する清少納言の姿が注目を集めた。

■「私の身なぞ、どうなっても…」

事件のあらましを知った一条帝(塩野瑛久)は怒り心頭。さらに、伊周(三浦翔平)が道長や詮子(吉田羊)を呪詛していたと報告を受けると「身内とて罪は罪。厳罰に処せ」と厳命。定子も内裏を出ることを命じられた。

ききょうも女房としてともに二条北宮に移ったものの、定子から「嫌がらせが高じて、そなたの身が危うくなってはならぬ。里に一度下がったほうがよい」と言葉を掛けられた。「私の身なぞ、どうなってもよろしいのでございます!」と訴えたききょうだが、主人の言葉は絶対。里へ下がったものの、定子が心配でいても立ってもいられずまひろとともに変装し、定子がいる二条第へ。そこで、踏み込む検非違使たちや逃げ回る伊周、そして定子が髪を切って出家する瞬間を目の当たりにした。


■「春はあけぼの」トレンド入り

初対面でその気高さ美しさに心を打ち抜かれて以来、定子を全力で慕い、忠義を尽くしてきたききょう。その姿は現代で言うところの“推し”を全力で応援するファンのようだと視聴者の間でも話題を集めてきた。

そんなききょうだから、“深い仲”になった相手・斉信(金田哲)に「中宮は見限れ」と忠告されても聞く耳を持たず、定子から里に下がるよう言われた時も、控えめながらはっきりと「中宮様のおそばにいとうございます」と答える姿に気遣いはあれど、迷いは微塵も感じられない。自分の身などどうなってもよい、という言葉にも真実味がこもっている。

ききょうの一途な姿に、視聴者からは「ききょうの推しへの思いがあふれすぎて泣いた」「ききょうと定子さまの関係が美しすぎる」「目で語るウイカ様の演技が素晴らしすぎる!」「定子さまが髪を切った瞬間のききょうの衝撃が痛いほど伝わった」といった熱い感想が続々。

さらに次週予告で定子が「春は」、ききょうが「あけぼの」と、「枕草子」の有名な一節を読み上げる場面が登場すると、「ここで来るのか…!鳥肌が立った」「予告の『春はあけぼの』で泣いた」「定子さまが髪をおろすまでを見た後の『春はあけぼの』はつら過ぎる」といった声が上がり、Xでは「#光る君へ」がトレンド1位に。「春はあけぼの」もトレンド入りする反響を呼んだ。中宮定子とその周辺の人々の華やかな日々も描かれた「枕草子」は、定子の実家である中関白家の没落後に書かれたことが知られている。

いよいよ清少納言が筆をとる第21回「旅立ち」は5月26日(日)に放送する。定子が髪をおろしたことを知り、一条天皇はショック。一方、まひろは落胆するききょうを励ましたい一心で、ある提案をする。