主力選手の去就が関係か

マンチェスター・シティは今夏にウェストハムに所属するブラジル代表MFルーカス・パケタの獲得を検討していると考えられている。クラブ間の交渉はまだだが、すでにシティとパケタは個人的な条件には合意に達しているという報道もある。

昨夏にもシティはパケタの獲得に動いており、移籍実現間近かと思われたが、同選手に賭博疑惑が浮上し交渉は破談に終わった。しかし今夏に再び獲得に動くことが濃厚だ。英『The Athletic』は、シティが一度交渉失敗に終わった選手を翌年、再び獲得に動くことは珍しいと、綴りながらパケタを再び狙う理由を報じている。

シティが2年連続でパケタ獲得を試みる理由として、同メディアは絶対的な中心選手の去就が関係していると考えている。1人目はケビン・デ・ブライネだ。デ・ブライネはサウジアラビアのクラブからターゲットとして狙われている。シティはデ・ブライネ退団を阻止するために新契約を準備するという報道もあるが、現在32歳であり怪我の多い同選手の代わりとなる選手は必要になってくるだろう。

そしてもう一人がベルナルド・シウバだ。同選手は移籍期間が近づく度に退団の噂が浮上している。昨夏にも退団の可能性があったシウバは最終的に2026年までの新契約をシティと結んだ。しかしこの契約には5000万ポンド(約95億円)の契約解除金が設定されており、今夏にもパリ・サンジェルマンやバルセロナが獲得に興味を示していると考えられている。

デ・ブライネ退団の可能性は低いかもしれないが、シウバの代役は必要になるかもしれない。この2人のどちらかが退団した時のみ獲得に動く可能性が高い、と同メディアは伝えている。さらに同メディアによると、シティはパケタをピッチ中央での司令塔としての役割はもちろん、シウバのようにサイドから中に入ってプレイすることも可能だと考えているようだ。また指導を受ければ、アンカーのようなポジションでプレイすることもできると予想しているという。

ジャマル・ムシアラやジョシュア・キミッヒといったメンバーもシティが獲得に興味を持っていると言われている選手たちだが、同メディアはムシアラは売りに出されていないと考えているようだ。そのため、退団の可能性のあるシウバの代役としてパケタがトップターゲットに挙げられていると考えている。

あくまでもシウバの退団とパケタの賭博疑惑が完全に晴れてからの話にはなるようだが、シティは今夏にパケタを獲得することはできるのだろうか。