さらなる成長を求める

マンチェスター・シティはプレミアリーグ第37節でフラムに4-0で勝利を果たし、アーセナルとの得失点差を詰めつつ、暫定首位に浮上した。

この試合で大車輪の活躍を見せたのが、左SBでスタメン出場したヨシュコ・グヴァルディオルだ。13分にはケビン・デ・ブライネとのパス交換からFW顔負けのドリブルを見せ、シュートを決め、71分にはベルナルド・シウバのクロスに飛び込んでチームの3点目を決めた。SBながらも2ゴールを挙げる活躍を見せたが、指揮官のペップ・グアルディオラは、満足していないようだ。

試合後に同選手の1点目のゴールについて「素晴らしい」と語りながらも後半のパフォーマンスには辛口評価を下している。

「後半はいいプレイができず、ボールを失うことが多かった。ディフェンダーにとって最も重要なことは、安全にプレイすることだ。とてもシンプルにプレイすること。それが一番難しいことだ。彼がゴールを決めること大歓迎だが、それは彼の仕事ではない」(クラブ公式より)

得点を奪うという攻撃面では素晴らしい活躍を見せたグヴァルディオルだが、ペップはディフェンダーとしてまずやるべきことをミスなく行うことが大事だと語った。シーズン終盤で得失点差で優勝が決まるかもしれないほど熾烈なタイトルレースを繰り広げている今だからこそ、ペップは完璧なプレイを求めているのかもしれない。

とはいえ、まだ同選手は22歳であり、シティに来て1年目だ。ペップのサッカーには慣れるまで時間がかかる選手もいる中で、ここまで公式戦39試合に出場し、5ゴール2アシストは悪くない結果だ。さらに慣れない左SBにも適応力を見せており、最近は攻撃面でも才能が開花。グヴァルディオルの攻撃参加はシティの新たな武器となりつつある。