トッテナム戦でもスーパーセーブ

延期分のプレミアリーグ第34節でトッテナムと対戦したマンチェスター・シティ。プレミアリーグで一度も勝てていない鬼門での戦いではあったが、ストライカー、アーリング・ハーランドの2ゴールもあり、2-0で勝利を収めた。

これでアーセナルを抜いて首位に浮上したシティ。最終節のウェストハム戦に勝利すれば前人未到のプレミアリーグ4連覇が決まるが、このトッテナムとの大一番でヒーロー的な活躍を見せたのはGKシュテファン・オルテガだ。

この試合スタメン出場したエデルソンはトッテナムのクリスティアン・ロメロと交錯したため、69分に交代を強いられた。そんななか出場したオルテガ。シティは1点リードした状況ではあったが、1失点も許されない緊迫した試合展開だった。

オルテガは、71分にデヤン・クルゼフスキのシュートをビッグセーブすると、80分には裏に抜け出したソン・フンミンと1対1の大ピンチ。しかしこれをオルテガは右足でスーパーセーブを見せ、チームのピンチを救ったのだ。このゴールが決まっていれば、1-1の同点になっており、この試合に勝てていなかった可能性すらあったなか、頼れる2ndGKが大仕事をやってのけた。

オルテガはエデルソンに次ぐ、2ndGKという立ち位置ではあるが、データーサイト『Opta』によると、途中から出場した試合で同選手は13本の枠内シュートのうち、11本を止めており、セーブ率は85%にもなるという。途中から出場するのはスタメン出場より試合に入るのが難しいとも言われるが、ミスが許されないGKというポジションでこの成績を残してくれるのはシティにとってこの上なく頼りになるだろう。

指揮官のペップ・グアルディオラも試合後、英『BBC』にて「オルテガはワールドクラスのゴールキーパーだ。並外れた、並外れたゴールキーパーだ」と、チームを救ったヒーローへの絶賛の言葉を惜しまなかった。

プレミアリーグ4連覇を目指す上で、この勝利は欠かせないものとなったが、チームの大ピンチを救ったオルテガはまさに “世界最高の2ndGK”とも言える活躍を見せた。