栃木県那須町の河川敷で先月、夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで再逮捕された男が、仲介役から夫婦の殺害などを頼まれ「やらなかったら何をされるか分からず怖くなり受けた」と供述していることが分かりました。

殺人の疑いで再逮捕されたのは、住所不詳で元俳優の若山耀人容疑者(20)と、神奈川県大和市の無職・姜光紀容疑者(20)です。2人は先月15日深夜から翌日の未明に、東京都品川区の空き家のガレージで会社役員の宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)の首を絞めるなどして、窒息死させた疑いが持たれています。

2人は仲介役の平山綾拳容疑者(25)から借りた車で、先月15日の深夜に空き家に移動。宝島さん夫婦を殺害したあと那須町に向かったとみられます。

このうち姜容疑者は警察の調べに対し、仲介役の平山容疑者から50代くらいの男女がいる空き家の場所を伝えられ、「遺体を栃木で燃やすように言われた」「やらなかったら何をされるか分からず怖くなり受けた」と供述しているということです。

また姜容疑者は事件後に若山容疑者の分と合わせて平山容疑者から報酬500万円を受け取ったと話しているということです。

この事件ではこれまでに死体損壊の疑いで6人が逮捕され、このうち殺人の疑いでの再逮捕は、仲介役の平山容疑者と指示役の佐々木光容疑者(28)の合わせて4人になりました。

また、栃木県警と警視庁の合同捜査本部は、事件を主導した疑いのある関根誠端容疑者(32)ら残る2人も殺人の疑いで再逮捕する方針です。