4月3日朝に台湾で起きた大地震で、中部国際空港発の那覇便が急遽引き返す事態となるなどの影響が出ました。  気象庁によると3日午前8時58分ごろ、台湾東部の海域を震源に、最大震度6強の地震が発生し、沖縄県与那国町でも最大震度4を観測しました。  気象庁は、宮古島・八重山地方と沖縄本島地方に一時津波警報を発表。与那国島と宮古島で30cm、石垣島では20cmの津波が観測されました。  東海地方では、愛知県と三重県南部のいずれも外海で20cm未満の海面変動が予測され、警戒感が高まりました。  津波警報は午前10時40分頃に津波注意報に切り替わり、その注意報も正午に解除。国内での被害はこれまでのところ確認されていませんが、今回影響を受けたのが空の便です。  津波警報の発表を受け、中部国際空港では沖縄行きの便の搭乗手続きが一時中断されました。さらに、既に那覇空港へと向かっていた全日空などの出発便4便が、急遽中部空港に引き返す事態となりました。 那覇便に乗っていた家族: 「『セントレアに引き返します』とアナウンスが流れたので『えー』って感じで。行けなかったのは残念ですけど、無事が一番なので」 那覇便に乗っていた中国からの観光客: 「あと1時間くらいで着くところで引き返しになりました。ダイビングとかしたくて。安全第一」  帰省先の愛知から沖縄へ戻るという家族連れは、出発前の足止めで不安が増していました。 沖縄県へ帰る家族: 「帰れるかな?っていうのと、私の家族は沖縄にいるので、朝から『大丈夫?』みたいなやりとりをしていて。沖縄だと津波が今までなかったのでどうしたらいいか分からなくて、不安は一番あります」  津波警報・注意報の解除で、遅れはありながらも午後から沖縄方面へのフライトは再開。一方、中部空港に引き返した便を含む4便が欠航となりました。