「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」愛知県東郷町の井俣憲治町長を巡り、町の第三者委員会は22日午後、数々の職員へのパワハラ・セクハラ行為を認める報告書を公表しました。  22日、東郷町の副町長に手渡された、井俣憲治町長に関する第三者委員会の調査報告書には、数々の町長の暴言が記されていました。。 <調査報告書の内容> 「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」 「三流大学以下」 「ポンコツ1号・ポンコツ2号」 「死ね」 「春木川に落ちて、流れて行ってしまえ」

 事の発端は2023年11月でした。 <井俣憲治町長による発言の音声データ> 「バカじゃねえか。本当にバカじゃない。そんなやつおれへんて、お前ぐらいだって、そんなアホ」  井俣町長が町の職員に対し、パワハラとみられる発言をした際の音声です。 東郷町職員の男性: 「部長が『最上級のあんぽんたん野郎』と言われて。机を蹴られたりした職員なんかは大きな傷を負っていると思いますね」

 そう話すのは東郷町職員の男性。町長のパワハラとみられる発言だけにとどまらず、女性職員には…。 東郷町職員の男性: 「これから手術をする女性職員に対して『いつ巨乳になって戻ってくるの』って声をかけたんです」  これに井俣町長は…。 井俣憲治町長: 「(パワハラ発言について)お笑い的な物言いの中で、それを無配慮に使ってしまった。(巨乳発言について)相手の方もその折も冗談で返していただいて、その場に大きな笑いが起きておりますけれども」

 22日公表された調査報告書では、職員の能力を否定したり、蔑んだりするような発言。職員の存在を否定する趣旨の発言。  さらに人事を脅しに使ったり「○○さんが僕の愛人だとするでしょ」、女性職員もいる前で男性職員に対し「エロ本買うの?」などのセクハラ発言。そして「育休を1年取ったら殺すぞ」などというマタハラ発言もしていました。  報告書では「町長としては冗談のつもりであった」「職員が嫌がっていると感じることもない」としたうえで「町長のハラスメントの蔓延は、町政に対する悪影響を生んでいたと言っても過言ではない」としています。

 井俣町長は自らの進退について「第三者委員会の結論を待って判断をする」と、繰り返してきていました。4月25日の町議会の全員協議会で説明し、それ以降に記者会見を開く予定だということです。