校長などの推薦名簿と共に、現金や商品券のやりとりが明らかになった名古屋市の教育委員会は26日、新年度の人事を発表しました。 名古屋市教育委員会の小川総務課長: 「これまで慣行でやっていたことも行政の目から見るとおかしいのではないかと、早く気付けるのではないかと思いますので」  名古屋市教育委員会で人事を担当する教職員課は、校長会や同窓会など複数の教員団体から、校長などを推薦する名簿と合わせて毎年現金や商品券を受け取っていたことが明らかになっています。  市の調査が進む中で発表された新年度の人事では、この教職員課の課長を記録で確認できる範囲で初めて、教員出身者ではなく、市の行政職出身の職員が務めることとなりました。 名古屋市教育委員会の小川総務課長: 「これまで教員人事を教員だけで行ってきたといったところがこういった事態を招いたということで、その事案を重く受け止めまして、教員人事に対する市民の不信を取り払う」  さらに、個人で現金200万円以上を受け取っていた局長級幹部の学校づくり推進監と、過去に教職員課長を務めた部長級幹部2人は、部下を持たない新設されたポジションに異動となります。  市教委は「現時点では処分・処罰としての異動ではない」とし、調査チームの検証結果を踏まえて、改めて厳正に対処したいとしています。