2024年4月3日、台湾で起きた最大震度6強の地震では、東海地方でも支援の輪が広がっています。  その中には大きな被害を受けた花蓮(かれん)県出身の女性もいます。ふるさとへの思いを聞きました。  名古屋ではお馴染みの台湾料理「味仙」。JR名古屋駅の店舗には、台湾で起きた地震を支援しようと募金箱が置かれています。

味仙の孫文華さん: 「能登半島地震でも台湾からたくさん応援や寄付金を頂いた。台湾の地震で少しでも力になりたいと思って」  募金箱は3日の地震発生当日から設置され、訪れた客から次々に善意が寄せられます。

男性客: 「旅行で台湾に行ったことがあって、すごくきれいな国だったし人もよかったので、ぜひ支援したいなと。早く復興してほしいなと思います」 別の男性客: 「東日本大震災の時とか台湾がすぐ支援してくれたので、われわれも募金して支援したいなと思っています」 味仙の孫さん: 「うちは台湾料理の店で、台湾の地震があってたくさんの人が応援してくれました。一緒に頑張ります」  台湾当局によると今回の地震でこれまでに12人が死亡し、けが人は1000人以上に上っています。  台湾東部の花蓮県では震度6強を観測し、大きな被害を受けました。名古屋に住む花蓮県出身の女性を訪ねました。  魯肉飯(ルーローハン)など台湾の屋台料理を提供する、名古屋市中区大須の「SARIKAKA(サリカカ)」。

 店長の張麗(ちょうれい)さんは、手作りの募金箱を作っていました。

SARIKAKAの店長 張麗さん: 「自分でできることをいっぱいやりたいなと思って、みんなに届けてあげたい。観光場所もいっぱいあるので、早く回復してほしいですね。花蓮はもともと地震が多いんです。今までの地震とちょっと違うんですよね、すごく揺れが強くて。すごく怖いです」

 花蓮県は風光明媚な観光地として知られています。今回のような大きな揺れは初めてだといいます。 張麗さん: 「家族や親戚はみんな向こうにいますので、本当に心が痛くて何もできない。お母さんは高齢なので病院でリハビリしていて、地震がきちゃって心配している。みんな無事で、それだけでうれしい」  張麗さんは3月末まで帰省していて、88歳の母親との再会に笑顔を見せていました。

 地震後連絡を取り、家族の無事は確認できましたが、家のテレビが倒れるなどの被害があったといいます。

張麗さん: 「今できることは日本でみんなで募金して、台湾の力になればいいかなと。自分の故郷に貢献したいなと思って。何とか早く回復してもらいたい」

 張麗さんは6日、台湾出身の仲間と、名古屋駅の桜通り口周辺で募金活動をするということです。