愛知県岡崎市にある旧東海道の宿場町で、江戸時代の俳人、松尾芭蕉ゆかりの「むらさき麦」が見ごろを迎えています。  旧東海道の「藤川宿」があった岡崎市藤川町では、江戸時代初期から「むらさき麦」が育てられていて、この地を訪れた松尾芭蕉が「ここも三河むらさき麦のかきつばた」と詠んだと伝えられています。  地元では、市民グループが芭蕉の句の世界を再現しようと、30年前からむらさき麦の栽培に取り組んでいて、濃い紫に色付いた麦の穂が風に揺れ芭蕉の句の風情を感じさせています。  見頃はあと1週間ほど続き、5月18日にはむらさき麦を使ったお菓子の食べ比べやスタンプラリーなどが楽しめるイベントが開かれます。