新日本プロレス22日の後楽園ホール大会で、「ハウス・オブ・トーチャー」の成田蓮(26)が海野翔太(27)を〝黒幕〟とした陰謀論を唱え始めた。

 成田はシリーズの最終戦となる5月4日福岡国際センター大会でIWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリーに挑戦が決定していた。ところが20日(日本時間21日)になって事態が急転。モクスリーは24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)と初防衛戦を行うことが電撃決定し、新日本もなぜかこれを容認したため、成田は同戦の勝者に挑戦することとなった。

 モクスリーもホブスも米国にいるため、成田は前哨戦がないままシリーズを戦い続けている。この日の大会ではH.O.TのEVIL、高橋裕二郎、金丸義信、ディック東郷と組んで棚橋弘至、石井智宏、矢野通、海野翔太、ボルチン・オレッグ組と激突。悪の連係でチームの勝利をアシストした。

 ちなみに5月11日(日本時間12日)の新日本米国・カリフォルニア大会では海野のIWGP世界王座への挑戦が決定済み。IWGP戦線はAEWで唐突に王座戦線が組まれた上に、3戦先まで挑戦者が決まっているという異例の事態に陥っている。

 混迷に巻き込まれた成田は「モクスリーよ、誰だか知らねえヤツか? どっちだっていいよ。俺のIWGP世界を汚すんじゃねえぞ。キレイに、そして温めておけよ。いいか」と、AEWマットで王座戦を戦う両雄に厳命。

 さらには「俺は一つ分かったぞ。へへへ…おい海野、テメーだろ。全ての元凶はテメーだ。モクスリーが日本に来ねえのもよ、アイツが向こうで勝手に試合するのも、全てテメーの指示だろ。とことん俺の足を引っ張ってくれるじゃねえか。この落とし前、どうつけてくれるんだ、ああ?」と、混迷の黒幕は海野と根拠なく断定し、勝手に責任をなすりつけていた。