ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が12日の西武戦で、古巣本拠地の痛烈な〝洗礼〟を受けた。

 西武に在籍していた昨年5月11日のロッテ戦以来となるベルーナドームのグラウンドに立った山川。試合前のスタメン発表では「4番・指名打者、山川」のアナウンスに合わせて、レフトスタンドの西武ファンから大ブーイングが沸き起こった。

 西武のスタメン発表ではいつにも増してライオンズメンバーへの応援に力がこもり「絶対勝つぞ、ライオンズ!」のコール時の音量は、凄まじいものとなった。

 国歌斉唱前に山川が一塁ベンチ前で素振りをしようと姿を見せると、再び憎悪のこもったブーイングがレフトスタンドから沸き起こり、山川はベンチ裏へと退散するしかなかった。

 そして、初回二死二塁で回ってきた第1打席では、再びベルーナドームに大ブーイング。苦笑いを浮かべながら打席に立った山川から先発・今井が初球153キロでストライクを奪うと、今度は大歓声が巻き起こった。

 2球目のスライダーが暴投となり二走・周東の三進。1球1球に対するスタンドのリアクションの大きさは、山川の想定を越えていたかもしれない。カウント2―2から今井の141キロスライダーで空振り三振に倒れた瞬間、レフトスタンドは沸騰。今井に対する大歓声が沸き起こった。