西武は14日のソフトバンク戦(ベルーナ)に1―4で敗れて5連敗。開幕から3カード連続で勝ち越した後、主催試合で黒星を重ねて借金2となった。

 13日の同戦で2発の満塁弾を浴びた山川にこの日は4打数1安打と歯止めをかけたが、拙守から流れを手放した。0―1の6回二死一、二塁の場面で先発・高橋が打ち取ったはずの飛球を、左翼手のフランチー・コルデロ外野手(29)が落下地点に入りながらグラブに当てて後逸。これが2点適時三塁打となり、大勢が決してしまった。

 松井監督はコルデロについて「うん、まあ、はい…」と言及を避けたが、5球団との対戦が1巡して打率1割7分6厘、1本塁打、18三振。期待されたバットでも空回りし、スタメンはく奪も現実味を帯びてきた。

 赤田外野守備・走塁コーチは「あれだけ(守備位置を)前に出してあの打球を捕れないんじゃお話になりません。一生懸命練習しているんですけど、打てない守れないじゃ(試合に)出れなくなりますよね」とピシャリ。16日からのロッテ2連戦(ZOZOマリン)から起用法を変更する可能性をにおわせ「あれで捕って1点差なら望みはありましたけど、あそこで試合を決めてしまった。(高橋)光成は打ち取っていましたからね。申し訳ない。練習は一生懸命やってある程度捕れるようになってきた中での〝球際〟なので…」と担当コーチとして責任を語った。

 もちろん首脳陣も守備面のリスクは織り込み済み。その上で打順を7番→2番→5番→2番→1番→8番と模索してきたが、5連敗中は実に9三振を喫しており、コルデロを優先的に起用する理由はなくなりつつある。

 コルデロのブレーキもあって直近5戦で打線はわずか6得点。質量ともに豊富な投手力を武器に守り勝つしかないチーム状態で、打てないばかりか守れない新助っ人の居場所は――。