阪神は16日の巨人戦(甲子園)に、降雨コールドで1―1の引き分けとなった。この日、神走塁を見せながらも、好機で犠打失敗に倒れた植田海内野手(27)は、悔しさをにじませつつ球場を後にした。

 相手先発・山崎伊を打ちあぐねる中、1点ビハインドで迎えた7回に、先頭・ノイジーが左前打で出塁。代走・植田が送られ、続く坂本が犠打でつなぎ、一死二塁。続く木浪の投ゴロで植田が飛び出し、あわやアウトの場面で、三塁・坂本のタッチを見事に回避。二死二、三塁と好機を広げ、続く代打・糸原が右犠飛。試合を振り出しに戻した。

 9回先頭の佐藤輝が3番手バルドナードから左前打を放ってサヨナラの走者を出したが、続く植田はまさかの犠打失敗。さらに坂本が左飛、木浪も空振り三振に倒れ、好機を生かせなかった。

 この日はオリックスとの二軍戦(鳴尾浜)にも出場していた植田は「まあ、キツいっす…」と思わず本音を漏らしつつ「(走塁は)思い切っていけましたが、最後バントできなかったので。また明日、頑張ります」と話していた。