ボートレースとこなめの「中京スポーツ杯争奪全日本ファイターキング決定戦」は22日の12Rで優勝戦が行われ、桑原悠(36=長崎)が3コースからまくり差してV。昨年8月の大村以来、今年初、通算28回目の優勝を飾った。

 進入は枠なり3対3。スリットで内2艇より優位な態勢を築き、角度良くまくり差して突き抜けた。「優勝するには展開が良ければと思っていたけど、いいタイミングで入れたし、あれしかなかったですね」と会心の割り差しハンドルで約8か月ぶりの美酒を味わった。

 優勝からは遠ざかっていたが昨夏の福岡SGメモリアルで準優勝するなど、大舞台での実績もある。「チャンスはあっても、勝ち切れないことが多かった。今後はGⅠでいい成績を残してまた上の舞台でも頑張りたい。次はグラチャンの権利があるので、まずはそこで〝逆転〟を狙いますよ」と得意の夏場へ向けて、反撃態勢を整えている。

 とこなめ3回目のVに「正直、これまではあまり覚えてない…」と苦笑いするが、このまくり差し一閃で、次回参戦時は堂々と得意水面と言い切ることになるだろう。