サッカー元日本代表監督で現在はスペイン1部マジョルカを率いるハビエル・アギーレ監督(65)が、韓国代表監督の有力候補に浮上している。

 韓国代表は2月にユルゲン・クリンスマン監督が解任されて以降、次期監督を探している。そうした中でスペイン紙「マルカ」が「数日前のインタビューで彼自身が認めたように、他の行き先の可能性を熟考している。その1つはアジアの代表チームだ。クリンスマンを解任したばかりで空席の中で最も強力な韓国には注目してほしい」と報道した。韓国サッカー協会は外国人指揮官で最終候補として2〜3人に絞っており、アギーレ氏はそのうちの1人とみられる。

 多くの実績がある名将だが、韓国メディアからは冷ややかな声も上がっている。

 韓国紙「全国毎日新聞」は「ただ、アギーレ監督はレアル・サラゴサ(スペイン)を指揮する当時に発生した八百長事件に関わったという疑いで調査を受け、2015年2月に日本代表チームの監督から解任された痛い記憶もある」と指摘。アギーレ氏は八百長問題で起訴されたが、その後に無罪判決が出ている。それでも韓国代表監督に就任となれば、過去の騒動が再び蒸し返されるかもしれない。