これは本物だ! 女子プロレス新団体「マリーゴールド」に初来日する〝大怪獣〟ボジラが14日、猛デモを敢行した。

 後楽園ホールで20日に行われる旗揚げ戦では、元WWEのSareeeと組み、ジュリア&林下詩美の団体ツートップとメインで対戦する。スターダムの元ワールド王者アルファ・フィーメルが送り込んだ刺客は、2003年8月31日生まれの20歳で、ドイツ出身。181センチ、91キロの体格を誇り、22年3月にドイツマットでデビューしている。入場時に火を噴くことで知られているという。

 この日、かつて米ECWで活躍した父のウルフ・ヘルマン氏とドイツから来日した大怪獣は、さっそくマリーゴールド勢が練習する都内の道場を襲来。「ジュリア〜、ウタミ〜」と獣のようなうなり声を上げながら、道場内を徘徊した。

 だが、あいにく2人は不在。すると突然、今にも泣き出しそうな練習生3人をまとめて担ぎ上げ「ウオー!」と雄叫びを上げた。さらに停車していた高級外車にロープをかけると、渾身の力で引っ張り出す。パーキングブレーキがかかっているにもかかわらず、重さ1・5トンの車は徐々に動き出したから驚きだ。

 かつて大型バスを鎖で引っ張った〝密林王〟グレート・アントニオをほうふつとさせるパフォーマンスの前には、またたく間に人だかりができた。ひとしきり暴れた大怪獣は「ジュリアとウタミをぶっ飛ばす!」と言い残し、姿を消した。

 報告を受けて道場に急行したロッシー小川代表は状況を把握し「とんでもない選手ですね。ジュリアと詩美がぶざまな姿を見せなければいいのですが」と不安そうな表情。詩美も「私でも、さすがに車を引っ張るのは無理。ボジラってそんなにすごいのか…」とおびえていた。旗揚げ戦の主役を奪いそうな予感だ。