武豊シュガークン(青帽)が勝利
武豊シュガークン(青帽)が勝利

青葉賞2024

[GⅡ青葉賞(ダービートライアル)=2024年4月27日(土曜)3歳、東京競馬場・芝2400メートル]

 27日、東京競馬場で行われたダービートライアル・GⅡ青葉賞(芝2400メートル=2着までに優先出走権)は、好位追走から脚を伸ばした武豊騎乗の2番人気シュガークン(牡・清水久)が快勝。3連勝で初重賞を手にし、2着ショウナンラプンタとともに5月26日の本番の優先出走権を獲得した。タイムは2分24秒2(良)。

 皐月賞馬ジャスティンミラノが待ち受けるダービーに、GⅠ7勝キタサンブラックを兄に持つ期待の新星が名乗りを上げた。レースはパワーホールの大逃げで幕開け。逃げ切った前走とは異なり好位4〜5番手で流れに乗ると、直線では馬場の真ん中へと名手が誘導。鞍上のゴーサインに応えて加速すると前走時より1秒7も速い自身ベストとなる上がり33秒9の末脚を駆使。外から脚を伸ばしたショウナンラプンタの追撃をアタマ差退けて先頭でゴール板を駆け抜けた。

「しっかり折り合って追いだしての反応も良かったです。勝って1着で権利を取れましたからね。デビュー(2月4日)から間もないのにこのパフォーマンス。これだけの血統の馬ですし、何とか間に合ったのでダービーが楽しみです」と兄の主戦も務めた武豊は非凡な能力と成長力に太鼓判を押す。

「去年の秋にゲート試験は受かっていましたが、無理をせず年明けまでデビューを待ちました。手がかからずお利口なところはお兄さんに似ていますね。権利が取れたので、いい状態に悔いのないよう仕上げたいですね」とはキタサンブラックも管理した清水久調教師。

 さらなる伸びシロを加味すれば兄が14着に敗れた競馬の祭典で大仕事を成し遂げても不思議はない。

著者:東スポ競馬編集部