最近では、目にする機会が少なくなってきた七段飾りの雛人形が横浜市児童遊園地の園内にある「保土ケ谷プール」=狩場町=に展示され、話題となっている。

温水プールとフィットネスルームを有する同プールは季節に合わせたイベントの開催にも力を注いでいる。雛飾りはこの取り組みの一環。プールを利用する地域住民から娘のために購入し、孫娘のひな祭りにも飾っていたが、ここ数年はしまわれたままだったという雛飾りを譲り受け、2年前から館内の階段に展示。すると「懐かしい」「うちにもあった」などと話す人や、子育て世代はスマートフォンで撮影するなどし、桃の節句を楽しむ来館者も多く見られた。

昨春にはさらに1組の雛飾りを別の地域住民から譲り受け、階段にはお雛様とお内裏様はそれぞれ2体、三人官女は「六人官女」、五人囃子は「十人囃子」に。天井からは1メートルほどの吊るし雛も並び、豪華な雛飾りが来場者を楽しませている。展示は3月3日(日)まで。