川崎市PTA連絡協議会主催の広報コンクールで、西野川小学校PTAが最優秀賞を受賞した。負担や見直しも取り沙汰されるPTA運営だが、どんな広報活動に取り組んでいるかを聞いた。

同PTAはコロナ下で活動が停滞したことをきっかけに、「今までのやり方を踏襲するのは難しいのでは」と役員らで話題が上がり、2022年度から改革を進めていくことに。運用の適正化を目指し、改革案として連絡用アプリの活用、ボランティア制の導入などがまとまった。

話し合ってきた改革案は、運営だより「にしのがえる」を発行し随時保護者に情報を発信。一方的な発信にならないよう保護者アンケートを実施し、その結果を報告するなど、双方向性を心掛けている。改革案の説明会を行う際には、対面だけでなくユーチューブも活用。各媒体の特性を生かして伝えてきた。

スマホで気軽に

2023年度は委員会制を休止し、行事などの際にはボランティアを都度募集。広報の面ではフェイスブックページに、自主的に手を挙げた広報ボランティアが保護者目線で、学校の話題やPTA活動をアップ。スマートフォンからも作業でき、すきま時間に参加している人もいる。

日々の様子をまとめた広報紙も発行。紙媒体は児童からの反応も良いという。広報担当は「紙もSNSも何度も見たくなるよう明るい雰囲気にしている。保護者が知りたい学校の様子を代わりに発信できれば、と活動してきた」と話す。

最優秀賞には喜ぶが、同時に課題も見えている。副会長のブロー真由美さんは「最終目的は、広報によってPTA活動を知ってもらい、保護者に『参加してみよう』と思ってもらえること。まだまだ通過点で模索段階」と語る。