横須賀市自然・人文博物館で3月20日、「キノコから見る里山〜地域の学芸員が探る人と自然の営み〜」と題した講演会が行われ、約60人が熱心に耳を傾けた。

三春町出身で、現在は大阪市立自然史博物館学芸課長を務める佐久間大輔さん=人物風土記で紹介=が登壇。マツタケの生態を例に挙げ、アカマツとの共生や分布と薪炭林の関係性、娯楽としての「マツタケ狩り」など、多角的な視点で里山の風景を紐解いた。

また、同館の学芸員3人とのクロストークも実施。地層と鉄道、海洋生物とペリー艦隊、横須賀市史と植物調査をテーマに、各自の研究分野についてこぼれ話を交えて紹介した。