横浜市が毎年、国際社会で活躍する人材育成を目的に行っている「世界を目指す若者応援事業」の制度を活用して留学した高校生による報告会が3月19日、パシフィコ横浜内にある横浜国際協力センターで開かれた。

この事業は、横浜ゆかりの篤志家からの寄付金を原資として設立された基金を活用したもの。若者の英語力をはじめとするコミュニケーション能力のほか、外国の文化や価値観を理解できる若者を育成しようと、市内在住・在学の高校生の海外留学を支援している。

報告会では同事業を活用し、オランダや米国に留学した9人の高校生が学習成果を発表。性の多様性を尊重する考え方が進んでいることなど、海外での体験談を語った。ある生徒は金融リテラシーに関する授業を受けたことで、「大学では経済について勉強したい」と話し、留学が将来の選択肢を広げる機会になったとしていた。