八王子市は京王線高尾山口駅から高尾山表参道までの道沿いに4月5日(金)、新たに「高尾山ふもと公園」を開園する。

この公園は、駅前を流れる案内川の河川工事を都が行った際に整備された階段護岸を生かし、登山客などが気軽に水辺に触れられる憩いの場として整備されたもの。整備に向けて町会など地元関係者と協議を重ね、2022年に実施設計を行い、23年6月に着工。今年3月25日に竣工した

賑わいを市全体に

面積は約1154平方メートル。道路と広場の間に段差がない開かれた空間になっており、案内川の河原に降りて水辺に触れられる階段も設けられている。園内には登山ルートや周辺地域の案内、日本遺産について紹介する看板のほか、間伐材で作られたベンチや登山客が利用できる靴洗い場なども設置されている。高尾の自然環境を学ぶ環境学習の場としても活用していくため、ツクバネガシやメグスリノキなどの高尾山ゆかりの樹木も植栽された。

開園後は地域と連携して、ワークショップなどにも活用していく考え。初宿(しやけ)和夫市長は「八王子の自然の魅力である山と川の両方が楽しめる場所が新たに加わった。高尾を訪れる多くの人がここで八王子ならではの自然環境の魅力に触れ、その賑わいを市全体へ広げていければ」と期待を寄せた。