鴨居在住の赤尾友子さんはこのほど、自身が復興支援のために救援金を寄付したウクライナ現地から、燃料練炭が届けられたと報告を受けた。

ウクライナへの留学経験のある息子を持つ赤尾さんは2022年11月、ロシアの軍事進攻が続く同国のために「何かできないか」との思いで自宅駐車場に鉢植えを並べて販売した。その後、経営する飲食店の常連客らが品物を提供してくれるようになり、茶碗やぬいぐるみなど様々なものを販売。丸1年間休まず販売を続け、名古屋市にある息子の知り合いの会社から、NPO法人日本ウクライナ文化協会を通して15万8421円を寄付した。

今年1月には、ハルキウ州クピャンシク市民のニーズに合わせて複数の団体からのものを含めて救援金が送金された。クピャンシク市はロシア国境から30Kmに位置し、停電することが多いことから寒さをしのぐことができるよう燃料練炭10tが届けられた。10tの燃料練炭は同地区の30世帯が1カ月前後使用できる量だという。

「やった甲斐あった」

この報告には現地での写真も添えられており、「これまで東日本大震災や熊本地震などで義援金を寄付したことはあるけれど、こうして目に見える形で現地からの報告を受けたことはないのでうれしい。1年間やった甲斐があった」と赤尾さんは笑顔を見せた。