岡崎の歴史を子どもたちに楽しみながら学んでもらおうと、地域住民らが「岡崎ふるさとカルタ」を制作した。ふるさとカルタ編纂委員会の青沼護さんは「子どもから大人まで地域を知るきっかけづくりになれば」と期待を寄せる。

岡崎地区地域活動推進会議や民生委員、青少年指導員など12人で昨年5月に同委員会を設置。市の地域課題解決推進事業交付金を活用し、3月下旬に20セットが完成した。

制作に向け、岡崎小学校や地域住民から読み札を募集したところ、290句が集まった。秋には読み札の選考が行われ、45句を決定。「本来カルタは『を』と『ん』を抜いて44枚か、入れて46枚だけど、小学生から岡崎ならではの『ん』の句がきたので45枚になった」と青沼さん。取り札のデザインは、絵が得意な栗原濶(じゅん)さん(ふじみ野在住)と大住中学校の美術部員に依頼。栗原さんが35枚、中学生が10枚の取り札を描いた。

カルタには地域の歴史や地理、祭り、鈴川の鯉のぼり、子どもたちの日常風景などが読まれている。同委員会の菅原勝史さんは「古くは縄文時代から最近のものまで、地域全体が見渡せるカルタとなった」と胸を張る。

同カルタは岡崎小と大住中に寄贈されるほか、岡崎公民館に保管。今後は、同公民館でカルタ大会などを企画しているという。

「地域に愛着を」

委員会メンバーは4月5日に落合克宏平塚市長を訪問し、カルタの完成を報告。落合市長は「岡崎地域の魅力と歴史が盛り込まれてたカルタを学校でも活用し、地域への愛着が深まることを期待している」と話した。