平瀬川流域まちづくり協議会(杉田進会長)が4月21日、平瀬川の蔵敷親水広場でさくら祭りと稚魚の放流を行った。

同協議会の発足は、1990年の治水河川改修工事をめぐる勉強会で、平瀬川中心のまちづくりが提案されたことがきっかけ。活動の一環として97年から桜の植樹をスタート。現在は約4Kmにわたり40種250本が植えられている。

さくら祭りは28回目。会場では遅咲き桜の下、菅生中学校吹奏楽部と蔵敷こども太鼓連が日ごろの練習の成果を披露。菅生小学校の児童が調べた平瀬川についての展示発表もあった。

稚魚の放流は17年前から実施。関係者によると、平瀬川の水質は改善傾向にあり、近年では虫や魚を取る子どもが増えてきたという。今年は地元の子どもたちが「大きくなあれ」と言いながら、若アユ1000匹とドジョウ300匹を放流した。

杉田会長は「平瀬川の桜は開花の時期が違うので長く楽しめる。アユが住めるようなきれいな川にしていきたい」と抱負を述べた。