海老名市教育委員会は4月23日に、同市で初となる登録史跡として、同市上今泉の「三日月井戸」と「独鈷(どっこ)井戸」の2件を登録した。

ふたつの井戸は曹洞宗・常泉院(松樹俊弘住職)の境内脇にあり、水道が敷かれるまでは寺や地域の生活用水として使われていたという。

江戸時代からあった上今泉や下今泉の地名の由来とされ、弘法大師が杖をつき水が湧いたとも伝わる。三日月井戸は室町時代に再興された常泉院ゆかりの井戸で、独鈷井戸は江戸から1950年代まで使用されていた。

市では「市内に現存する貴重な湧水で貴重な史跡でもある」と、同市文化財保護審議会(浜田弘明会長)の答申を受けて登録した。

「海老名駅東口―相武台前駅」間の「谷入口」バス停を下車し、付近の「上今泉三丁目」信号から東へ徒歩4分ほど。