盆踊りを楽しみたい―。そんな地域住民の声から、西柴コミュニティハウス=金沢区柴町=では一年を通して、盆踊り教室「いつでも盆踊り」が開催されている。

認知症予防にも

西柴地域ケアプラザと併設の同コミュニティハウスは昨年3月に開所。ケアプラザの80代の利用者から「コロナで夏祭りがなくなってしまった。昔は5月頃から盆踊りの練習をして楽しかった」という声を受け、昨年4月から毎月1回、盆踊り教室を開催。小さい頃から踊ってきた盆踊りを体で覚えている人も多く、毎回初めての曲でも誰でも覚えられ、繰り返し踊ることで「認知症予防や健康づくりにもなるのでは」と両施設の上田育子施設長は話す。

4月15日に行われた教室には約20人が参加。「よこはま金沢音頭」や「瀬戸の花嫁」など7曲を休憩をはさみながら1時間半踊った。並木から電動車いすで通う土屋國男さん(82)は、「脊柱管狭窄症などでじっとしていると痛いが、踊っていると痛みを忘れられる」と雨の日以外はほぼ毎回参加。この日も笑顔で汗を流していた。講師の五味八千子さんは「日本の伝統的な盆踊りを通し、みんなで踊る楽しさを伝えていきたい」。

毎月第3月曜日に開催。次回は5月20日(月)、午後1時から2時30分。定員30人、参加費無料。申し込みは13日(月)までに同所【電話】045・780・1150。