スタントマンを招き、自転車事故の再現を行う「美しが丘交通安全のつどい」が5月11日、美しが丘公園多目的広場で開催された。

自転車事故の怖さや交通ルール、事故に遭わないために注意すべきことを知ってもらおうと、美しが丘連合自治会(辺見真智子会長)が主催。特に子どもや保護者に見てほしいと考え、近隣の小中学校にチラシを配布して参加を呼び掛けた。

当日は、青葉警察署交通課の杉山裕紀課長が、管内での交通事故発生状況を説明。4月末までに発生した186件の人身事故のうち、自転車関連が36件。その8割が交差点で起きているとし、「交差点を渡る際に周囲を確実に見渡すだけでも、事故を減らすことができる」と呼び掛けた。その後は神奈川県警察音楽隊が演奏を披露。「太陽にほえろ!」のメインテーマや「アナと雪の女王」などを軽快に響かせ、会場から大きな拍手を浴びていた。

スタントマンによるコーナーでは、原則左側通行や、歩道では歩行者が優先など、自転車の基本的な交通ルールを説明。両手放しや二人乗りなどの危険性も、実演を交えて訴えた。また、スマホを見ながら、音楽を聴きながらの走行中に起こりうる事故なども再現。車と衝突し、自転車の運転者が投げ出される姿を見た来場者からは悲鳴が上がっていた。

辺見会長は「電動自転車の普及で、子どもの送迎に自転車を利用している保護者も増えてきた。自転車の交通ルールを学びながら、事故の怖さを知ってもらえてよかった」と話していた。