「数字に弱く、論理的に考えられない」
「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」
「魅力的なプレゼンができない」
これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。
今回は「ビジネス文章」について取り上げ、評価を下げてしまう文章の問題点とその解消法を数学的な視点から解説する。
「頭悪そう」と思われる文章は書きたくない
ビジネスの重要なコミュニケーションは、メールなどでの文章で行うことが常識です。しかし多くのビジネスパーソンが文章を書くことに苦しんでいます。
なぜこれほどまでに現代のビジネスパーソンは、「文章を書くこと」に悩むのでしょうか。
伝わらないから
うまく書けないから
もちろんその通りだと思いますが、本当にそれだけでしょうか。大きな声では言わないけれど心の中ではみんな思っている本音。今から私がそれを言語化します。
「こいつ頭悪そう」と思われるのが嫌だから
いかがでしょうか。メールや書類などを読んで、「なんだか読みづらい」「何が言いたいのかわからない」という印象を持ったことがあるはずです。そしてその印象は次のように変わります。
「あまり賢そうな人には思えないな」
「この人は仕事がデキなさそうだ」
「この人、大丈夫かな」
このように思われることは、ビジネスシーンにおいて「大惨事」。誰しもが避けたいことのはずです。
今回は、このような「大惨事」が起こってしまう文章の2つの問題点と、その問題点を解消するヒントを「数学的」な視点からご紹介します。そのヒントは、じつは「数学」に隠されているのです。